こんなのできた!<4>

単調な生活に新発見を!  
日々の小さな出来事の写真日記

■ yosshy の短歌 2(101~200)

2019-09-17 06:20:20 | 41★yosshyの短歌

200
2021/05/09 コロナ禍に健康診断進みゆくカラ咳ひとつする人もなく(讀賣)
2021/04/25 三月のこの暑きこと 電柱の影に入りて信号を待つ(讀賣)
2021/04/18 片隅の桜に見惚れ気がつけば消えし校歌を口ずさみをり(讀賣)
2021/04/11 寺川の急な傾りにへばりつき風を受けつつ蓬を摘みぬ(讀賣)
2020/05/21 大工の打つ掛矢の響き心地よく屋根の天辺に棟木納まる(毎日)

2020/04/23 この歳になりても数値をよくしたくお菓子を控ふ健診前は(毎日)
2020/04/20 碁クラブもコロナにて休止いつになく畑の草をていねいに引く(毎日)
2020/03/19 待ち侘ぶる集会中止も仕方なし免疫力の弱きわれらは(毎日)
2020/03/05 百年を支へし塀の「竹小舞」筋金入りの左官を憶ふ(毎日)
2020/02/20 若きより舞に励みし九十歳歩く姿にわが背を伸ばす(毎日)
190
2020/02/13 年ごとに今年の寒さが一番と言ひこしものを嬉しき暖冬(毎日)
2020/01/09 手間暇をかけてひと味深み増す寒空に干す切り干し大根(毎日
2019/11/28 九十歳四人二列に手押し車背筋伸ばして文化祭に行く(毎日)
2019/10/31 同じ頃『ロウソクの科学』吾が読みゐき本を取り出し吉野さん祝ふ(毎日
2019/10/24 冬野菜適度の雨に発芽良し被害地を思ひ長き草引く(毎日)

2019/10/10 座蒲団の端につまずき情けなし自信も自負もありたる吾の(毎日)
2019/09/25 大池に長く伸びゆく線ふたつ番ひのカルガモ離れずに行く(毎日)
2019/08/22 約束のギリギリに来ていし同期生職退きてより一番に来る(毎日)
2019/07/18 時間かけ書き上げし日の写真日記十年前の若さ懐かし(毎日)
2019/07/04 三〇キロの玄米持ちて腰痛めし母叱りたるその歳を超ゆ(毎日)
180
2019/06/13 大玉は持てぬと言ひし母の歳となりて中玉の西瓜の水やりをする(毎日)
2019/06/06 鏡の吾の皺の太さは気にならず二十歳のこころで日々暮らしをり(毎日)
2019/05/23 夏野菜植ゑ終へ腰を掛くる畦蓮華の匂ひ漂ひくるなり(毎日)
2019/05/09 根元より倒れし桜も洞のある桜も咲きて籠つてをれず(毎日)
2019/04/11 堤防の急な斜面に踏みしあと蓬を摘むは我だけにあらず(毎日)

2019/02/14 体操のビデオで始むるシルバー会こもりがちなる人を誘ひて(毎日)
2018/11/11 口なかでとろけるやうだと褒められて来季も作らう大きな茄子を(讀賣)
2018/10/14 異常気象続きの二〇一八年なにもなきごとに彼岸花咲く(讀賣)
2018/09/30 過去に二度似たる台風 小さき手で雨戸押さへしこと甦る(讀賣)
2018/07/29 個性ある噺家ひとりまた逝きぬ舌戦つきざらむあの世の笑点(讀賣)
170
2018/06/10 夏野菜計画通り植ゑをへて卒業式に似たるさびしさ(讀賣)
2018/05/27 心臓の鼓動のごとき点滴をぼんやり見てゐる術後の夜明け(讀賣
2018/04/15 これからの暮しはおまけ良い野菜作りて人に喜ばれよう(讀賣)
2018/04/01 会議終へ議事録作りは楽しかり十七ページを一気に書き上ぐ(讀賣)
2018/03/25 あの頃はなにも気づかず離れたりどうしてゐるだろあの時の人(讀賣)

2018/02/11 グランドに微かな風が吹きはじめ児は追ひかくる凧引く母を(讀賣)
2018/02/04 みぞおちの痛み気になる健診日大きな虹に心しづまる(讀賣)
2018/01/07 小春日のつづきて畑は捗りぬ石をめくれば蛙も出でて(讀賣)
2017/12/17 自家野菜のじまんのひとつは無農薬 虫を見てより子は口にせず(讀賣)
2017/12/03 立冬に玉ねぎ苗を植ゑをれば静寂やぶり柿の葉の落つ(讀賣)
160 
2016/12/22 角度変へ光当てれば微笑みぬ彼の人に似る能の小面(毎日)
2016/12/16 パソコンをたたく指輪が光りたりせめて四キロ減らせと女医は(産経
2016/12/01 腰入れて大根抜けば地面揺る震度は三とラジオの伝ふ(毎日)
2016/11/17 線香の香りにまじり木犀のにほひて母の逝きて四年か(毎日)
2016/10/27 をののきて土掛けし白き卵より亀の三匹出でて驚く(毎日)

2016/10/21 シルバー会一対三の参加率元気はつらつ媼軍団(産経)
2016/10/06 台風にプロの仕事を見せられる雨のかからぬ夕刊を受く(毎日)
2016/09/29 職退きて革靴ひとつあれば足りゴム長すでに五回買ひ替ふ(毎日
2016/09/15 碁敵のよきに出会ひぬ春は筍夏は真桑に葡萄をもらふ(毎日)
2016/09/08 六年も保存の白菜の種なるになにもなきごと五日で発芽(毎日)

150
2016/08/26 紙いちまい重ぬるごとく稽古せよ音楽教師にわれもうなづく(産経)
2016/08/12 弓なりになりて若きは太鼓打つ一打一打にわが血のさわぐ(産経)
2016/08/11 シルバーカーにおはようと声かけられて草引くわれはもうひと頑張り(毎日)
2016/07/29 検査さるる強き光に眼が痛み加齢のせいとまた言はれたり(産経)
2016/07/21 団塊のわが世代次々退けど成長支へし自負は消えざり(毎日

2016/07/07 若者はひたすら太鼓を連打する六月の空破れんばかり(毎日)
2016/06/29 出たくとも同窓会に行けぬ友は集合写真のひとりを見つむ(讀賣)
2016/06/22 投下せし国の大統領と被爆者が抱き合ひ願ふは核なき世界(讀賣)
2016/06/16 酒を酌み未来語りし友といま野菜作りを教へ合ひをり(毎日
2016/06/09 朝に咲き夕べ萎るるアザサの花今を生きよと教ふるごとく(毎日)
140
2016/06/02 新しき小学校の金次郎児らの高さに降り来て本読む(毎日)
2016/05/26 連休に図書館通ひの学生ら頼もしく見ゆ日本の未来(毎日)
2016/05/19 老人会の名簿作りて八年目人口減少ここにも及ぶ(毎日)
2016/05/18 道順を変ふれば小さき幸のあり遅咲きの桜まさに満開(讀賣)
2016/05/05 よもぎ葉を擂りつぶすほど色増せり叔母の好めるわが家の草餅(産経)

2016/04/22 朝八時職員つぎつぎ塵拾ひ小さきことが役場を変へる(産経)
2016/04/21 手をつなぎ首振り歌ふ園児らのどんぐりころころに胸熱くなる(毎日)
2016/04/06 花を植ゑ野菜育つが生き甲斐と熱き媼にわれも畑打つ(讀賣)
2016/03/30 ひとり欠きまた一人減る同窓会別れの握手の次第に長く(讀賣新聞)
2016/03/25 血液の検査で服薬ひとつ減り梅の開花に心ほころぶ(産経)
130
2016/03/24 大学に合格せりと碁仇は孫のことにて碁は上の空(毎日)
2016/03/23 角の立つことを言ふのも務めなり二年の修行と役を引き受く(讀賣)
2016/03/17 ネコ通る窓辺はわれの指定席「籠もよみ籠持ち」あれから何年(毎日
2016/03/10 朝の日とともに出て来し旅のバス新婚以来ねと妻は寄り添ひ(毎日)
2016/03/02 幼子に世話好きがゐて凧上げの糸の引き方教へまはれり(讀賣)

2016/02/25 二センチの庭の氷を取り出して新しき遊びを子らは始める(讀賣)
2016/02/25 束の間の後先かなし二本の紅梅白梅競ひつつ咲く(毎日)
2016/02/12 ひと月を思案かさねて作りたる回覧板が三日で戻り来(産経)
2016/02/10 一年を欠詠なしに投稿せりおのれの歌に励まされつつ(讀賣
2016/02/10 毎週の歌壇切り抜き四冊目言葉作法のよき辞典なり》(讀賣)
120
2016/01/06 バイオリンの弓の動きは皆おなじオーケストラがどどつと迫り来(讀賣)
2015/12/17 食事待つ人はなくなり二人して沈む夕日をいつまでも見る(毎日
2015/12/03 眼鏡屋につづき銀行・量販店はがきでバースデイを祝いてくるる(毎日)
2015/11/26 職退きて六年経るに昨日また夢に出で来つネジ締め忘れ(毎日)
2015/11/12 職退きしその日に手帳の三十冊焼きて新たな一歩踏み出す(毎日

2015/10/28 さうだなあと頷くだけのこの人に話せば片づくわが悩みなど(讀賣
2015/10/16 戸襖の猫の爪あと消さぬまま四度目の暑い夏が過ぎたり(産経)
2015/10/15 思いつく言葉並べて叱りたる子は出でゆきぬ論理矛盾と(毎日)
2015/10/08 いつになく上機嫌なるわが母の十年前を今日のごと言う(毎日)
2015/10/07 二〇二〇東京五輪にケチがつきわが青春が汚さるるやう(讀賣)
110
2015/09/17 年毎に夜中の目覚め増ゆること誰にもあると「深夜便」言ふ(毎日
2015/09/04 泣き虫は大石先生だけにあらず映画観るたび思ひ似かよふ(産経
2015/09/03 この怒り何日たてどおさまらず茄子の紫咲きつぐ日々を(毎日)
2015/09/02 出でゆきて電話の一本せぬ息子を父親似だと妻はまた言ふ(讀賣)
2015/08/21 茄子胡瓜いちどに生りて食べきれず小分けにして妻は近所をまはる(産経)

2015/07/16 健康の話のはずむシルバー会ちから自慢は昔を語らず(毎日)
2015/07/09 無意識の叔父のハミングわれも知る廃校となりし小学校歌(毎日
2015/07/08 還暦も耳順はず夢多き二十歳のころとなんら変はらず(讀賣
2015/07/01 怪我をせし鷺の眼はするどかり一歩また一歩とわれより離る(讀賣)
2015/06/26 背伸びせる立ち居振舞に疲れたりすべてをさらしてここちよき風(産経)

選者
(讀賣)大和よみうり文芸:植田 珠實 先生(2021/04/11~)
             高 蘭子 先生 (2023年 ご逝去)

(産経)奈良歌壇    :藤川 弘子 先生(2022/04/01~)
             筒井 早苗 先生

(毎日)やまと歌壇   :横山季由先生(2018/12/06~)
             小谷稔先生 (~2018/10/18
                    2018/10/18 ご逝去)

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