こんなのできた!<4>

単調な生活に新発見を!  
日々の小さな出来事の写真日記

■ yosshy の短歌 3(201~300)

2019-09-17 06:20:22 | 41★yosshyの短歌


2024/12/18 退職後幾度も礼服着用し白ネクタイは締めることなし(毎日)
2024/12/13 梵鐘を初めて撞きつ蕪村詠む鐘をはなるるかねの声聞く(産経)
2024/12/04 雅楽ひびく落慶法要住職は子息の所作をじつと見守る(毎日)
2024/11/30 けふもまた大人の駄菓子屋のぞきをりネジの一本七円払ひ(讀賣)

2024/11/16 里芋のぬめりがいいと言ひし母二、三個つまみ味見してゐる(讀賣)
2024/11/15 擦り傷をなづれば過去のよみがへる古きよき友ニコンのカメラ(産経)
2024/11/14 本堂が椅子に替わりて苦にならず寺の行事はいとわず参加(朝日)
2024/11/06 回収令のがれし梵鐘正午には撞く鐘十二回村に響けり》(毎日)
2024/11/01 毎日を「けうやう、けういく」心掛く自動扉の背の丸きこと(産経
290
2024/10/23 皺のなく黒髪ふさふさやや細身妻は楽しげに自画像描く(毎日
2024/10/19 あす彼岸とふに猛暑の衰へず美しき名の十六夜わたる(讀賣)
2024/10/18 想い出を語り切れずにまた会おう最後にならぬわがクラス会(産経)
2024/10/09 伸びすぎの枝葉を落とし五分刈りに切り戻したる秋茄子うまし(毎日)
2024/10/05 山門の解体決まり心寂し幾度もくぐり目に焼きつける(讀賣)

2024/10/04 お開きの歌変はりゆくクラス会かみしめ歌ふ「うさぎお~ひし」(産経)
2024/09/21 写真ではいつも見ている四歳児ほれぼれとする江戸っ子言葉(讀賣)
2024/09/20 梵鐘をあす引き取るの回収令吏員の温情今に鳴り継ぐ(産経)
2024/09/19 雨降らず草も生えざるこの暑さ割り箸使ひ冷や麦を食ふ(毎日)
2024/09/14 夏野菜作るはまるで戦争だ空からカラス地下よりモグラ(讀賣)
280
2024/09/07 見るからに安心できる看護師さん身体大きく声の大きく(讀賣)
2024/09/05 ありがたき入選二百五十回歌集を編みて生きざまをみる(毎日)
2024/08/09 待ちまちし山門再建雅楽ひびききらびやかなる僧侶がくぐる(産経)
2024/08/03 新しきカメラのシャッター心地よし飛び立つ鳥の一瞬の貌(讀賣)
2024/07/25 タクシーの一台もなきこの町に免許返納考へられず(毎日

2024/07/15 初投稿初入選をきつかけに一日一首が日課となりぬ(産経)
2024/07/04 インゲン豆の記憶力はうらやまし左に巻きてこの年も伸ぶ(毎日)
2024/06/29 なす三十とまと六十すいか十植ゑつけ終ふる令和六年(讀賣)
2024/06/28 疲れたろうひとりぽっちの金次郎背中の薪を下ろしてあげたい(産経)
2024/06/20 気ままなるわが家のアザサ立夏すぎ今年咲くやとそわそわし待つ(毎日)
270
2024/06/06 絵筆持つ二歳の孫の筆づかひあと二十年生きたし生きる(毎日)
2024/05/31 当事者になりてやうやく理解せりわづかな段に手すりを持ちぬ(産経
2024/05/11 二十段段位の上がる囲碁クラブ新会員は古猛者五名(讀賣)
2024/05/09 長閑やかに辿りつきたる八合目あと二十年妻と歩まむ(毎日)
2024/05/03 役もちて新しき世界広がりぬここも人情厚き人々(産経)

2024/04/20 指先をまつ黒にして分葱剥くぬた和へ食へば早春の風(讀賣)
2024/04/18 統合し校名変はり校歌消え「青山四方」とついついハモる (毎日)
2024/04/05 卒業後一度も会はぬ同期生歌壇見てると賀状に誌す(産経)
2024/03/28 客席にスマホの灯り広がりてアップのわが子追いかけてゐる(毎日)
2024/03/22 大寒に畑覗けば草だらけちよっとの作業汗だくになる(産経)
260
2024/02/29 筆跡に見覚えあるとご住職叔父の残しし南無阿弥陀仏を(毎日)
2024/02/23 をさな児の箏の独奏 客席に「さ・い・た・さ・い・た」の合唱の起く(産経)
2024/02/15 口はわれ似鼻はわたし似といつまでも稚児の写真に飽きることなし(毎日)
2024/02/09 もみ殻の白煙もくもく立ち上がり急坂登るSLのやう(産経)
2024/02/03 擂粉木で黒豆打てば弾け飛ぶ出でゆきし子は帰省もせざり(讀賣)

2024/01/20 号令の「休め」のごとく霜降りて一気に枯るる里芋の茎(讀賣)
2024/01/12 音楽で安らぎ得るごと若き日のカメラ取り出しシャッター音聞く(産経)
2023/12/15 晩秋に汗の吹き出る作業者を見てゐて楽し建築現場(産経)
2023/12/02 澄みわたる秋空うまし思い切り山呑み込むごと深呼吸する(讀賣)
2023/12/01 いつか読むために求めし文庫本五十年経て開く万葉集(産経)
250
2023/11/17 十五年欠かさず綴るフォト日記言葉を添へて一日を終ふ(産経)
2023/10/20 緑濃きインゲンマメの根元には鳥の運びしケイトウの燃ゆ(産経)
2023/10/14 馬鈴薯をつぶさに見ればひとつづつ何か言ひたき顔をしている(讀賣)
2023/10/06 手作りの西瓜の囲ひ突破さる趣味なる吾と必死の野獣(産経)
2023/09/30 土間の角ぺたりと腹をつけて寝る風通る道知りたるタマは(讀賣)

2023/09/24 植ゑすぎとわかつてゐても同じ手間道行く人に胡瓜を配る(産経)
2023/09/08 万葉の花とふアザサ開花せりページをめくり歌を探しぬ(産経)
2023/09/02 新しき称号得たる誕生日気持ち二十歳の後期高齢者(讀賣)
2023/08/13 手をあげて止まってくれる人のいて道わたりゆく黄色い帽子(産経)
2023/07/29 芋の葉は勝手気ままな方を向き個性あふるる表情をせり(讀賣)
240
2023/07/28 下からの「ほ~い」に「ヘイ」の掛け声で支柱を放り足場組み立つ(産経)
2023/06/30 子を乗せてちまき・柏の買ひ出しに同じことを子は孫にせり(産経)
2023/06/24 大好きと言つたばかりに毎日がゑんどうごはんと卵とじ出づ(讀賣)
2023/06/17 讃美歌に想ひ出のせて送り出す忘れられない叔母の気づかひ(讀賣)
2023/06/03 軒下に吊るす玉葱いつからか母に代はりて妻がなしをり(讀賣)

2023/05/20 学校に少し慣れたか散る蕊を踏まないようにつま先歩き(讀賣)
2023/04/22 役立たぬ十年前の新技術ふんぎりつけて蔵書を整理す(讀賣)
2023/04/21 一瞬に燃え尽きる藁 熱き灰切り口に塗りじゃがいもを植う(産経
2023/03/18 温き日に土を返して天日当つ肥料鋤き込み土ふくらます(讀賣)
2023/03/09 《如月を待ちて畑の土起こしカチッと鳴りて春の始まり(讀賣)
230
2023/02/24 通るたびひとつふたつと口にせり完成までは待てぬ干し芋(産経)
2023/02/10 四人家族そろって二十四日の誕生日いつまでも続けこの強運を(産経)
2022/09/16 形よき野菜を近所にお配りす母なししことやうやくわかり(産経
2022/08/19 クエン酸入れば瞬時にルビー色夏ばてによき紫蘇ジュース美味し(産経)
2022/07/08 使ってとハガキを呉るるご近所さん載っていたねのひとことうれし(産経)

2022/05/28 好きなりし大根の花をひとつ摘み月命日の供へに加ふ(讀賣)
2022/05/13 断捨離と勇んでみても横に置く★の三つの岩波文庫(産経)
2022/04/29 冷蔵庫にボケない小唄貼りつけて毎朝ふたり合唱をせり(産経
2022/04/15 ウインドウの雛人形の凛々しかりわが背の丸みしゃんと伸ばしぬ(産経)
2022/04/01 祖父が祖のわが家の系図切りのよし令和の孫で百五十年(産経)
220
2022/03/19 寒空に土を返へせばツグミ来てしばしの対話にほつこりとする(讀賣)
2022/02/10 書き入れの少なき予定妻と吾の病院通ひが交互に並ぶ(毎日)
2022/02/06 二年ぶりに群馬ナンバーとまりをり漏れくる灯りなつかしき声(讀賣)
2021/12/23 職を退き気ままな暮らし望みしも浮世のしがらみ断ち切りがたし(毎日)
2021/12/05 体には農の暦のしみつきてゑんどうを蒔く霜月五日(讀賣)

2021/12/02 並びゐる先祖の写真に際立てり吾より若き四十九歳の父(毎日)
2021/11/07 十月の澄みいる空を渡りゆくゆっくり太りあす十三夜(讀賣
2021/10/31 五年ごと免許のためにメガネ替ふ今年届かぬ割引はがき(讀賣
2021/09/26 らせん形ふたつ並べて宇宙人サザエの蓋と子は遊びいる(讀賣)
2021/09/19 眠るにも体力要ると言ひし母その歳越えて同じこと思ふ(讀賣)
210
2021/09/12 六十年ぶりに姉と暮したら飯食むしぐさ母が居るやう(讀賣)
2021/09/05 脳裏より出づる五輪のあのマーチ大志抱きし少年は老ゆ(讀賣)
2021/08/29 すいすいと登りしはずの坂道を自転車押して向日葵に笑む(讀賣)
2021/08/01 半夏生に赤紫蘇どさつと刈り採りて母なししごと塩もみをせり(讀賣)
2021/07/25 今年こそアライグマには喰はるるな二重の柵で西瓜を防御(讀賣)

2021/07/04 スーパーを出でてマスクを剥ぎとれば六月の風爽やかにして(讀賣)
2021/06/27 色あせし岩波文庫啄木集 歳古りてなお身ぶるひのせり(讀賣)
2021/06/13 空中をハンマーひとつ腰に提げひらりひらりと足場組み立つ(讀賣)
2021/06/06 ふわふわの綿に包まるるソラマメよ稚児のやうにふくふく育て(讀賣)
2021/05/23 風立ちて赤く地べたが染まりゆく桜蘂よ降れ稚児の泣くごと(讀賣)

選者
(讀賣)大和よみうり文芸:植田 珠實 先生(2021/04/11~)
(産経)奈良歌壇    :藤川 弘子 先生(2022/04/01~)
(毎日)やまと歌壇   :横山 季由 先生(2018/12/06~)
(朝日)大和歌壇    :英保 志郎 先生(2024/11/14~)

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