前回の記事から引き続き、備忘録。
リリースノートを見ると、CTP版ではまだまだ制限があるようです。
いろいろ気づいた点を列挙しておきます。
・「Windows Embedded Standard 8 CTP1 Release Notes」
⇒タイトルがCTP1となっていますね。
・・・ということは、そのうちCTP2が出るんでしょうか?
・用語の変更
Toolkitをインストールして、ICE(Image Configuration Editor)を立ち上げると、
CatalogやConfigulation Fileといった名前が見受けられます。
これまでDS(Distribution Share)とかAnswer Fileとか、
いまいちピンとこない単語だったものが、比較的わかりやすい名前に変更されているようです。
・プロダクトキーが必ず必要
ICEで作成したConfiguration Fileを使ってIBWを動かす場合、
必ずConfiguration Fileにプロダクトキーが設定されている必要があるとのこと。
設定されていないとエラーになるそうです。
・OOBEフェーズで表示されるプロダクト名が「Windows 8 β」
⇒ということは、WES8のベースはWindows 8のConsumer Preview?
・ハイバネーションについて
Windows 8ではハイバネーションを活用したブートを行って、
起動時間を高速にしているようですが、
WES8で作成のOSイメージは、ハイバネーションおよびhiberbootが
デフォルトで有効になっているとのこと。
なお、EWFを使って実現されるHORM(Hibernation Once / Resume Many)は
CTP1では「not support」とのこと。
・Toolkitのアップデート機能について
WES8CTP1でもWEDU(Windows Embedded Developer Update)が付属していますが、
まだ機能していないとのこと。
・パフォーマンス問題
EWFやSMB(ファイル共有機能)において、機能を有効にすると
性能が遅くなることが確認されているようです。
また、Write Filterに関しては、一部設定において起動障害が発生するようです。
EWFなどの動作確認をする場合は、Release Noteをしっかり読んで設定してください。
・テンプレート
OSイメージの構成例であるテンプレートですが、
IBWで確認したところ、デフォルトで4種類表示されていました。
そのうちのPower Friendly Mobile Deviceテンプレートについて、
ワイヤレスネットワークとWindows Touch / マルチタッチのモジュールは
マニュアルで追加する必要があるとのことです。