何でも「教え子の一人が出演するから」ということでしたので、先生の運転するクラウンに乗せていただいて会場まで出かけました。
マンドリンのコンサートなんて、高校時代に行った山梨大学のマンドリン・クラブの演奏会以来、と思っていましたが、この「オルケスタ・フェニックス」の演奏会は予想をはるかに超えるすごいものでした。
第1部はマンドリン・オリジナル/クラシック。
童謡「赤い靴」をモチーフにしたマンドリンのためのオリジナル曲、東日本大震災の犠牲者のために書かれた鎮魂の曲「風に祈る」、ロッシーニの有名なオペラ「ウィリアム・テル」の序曲から「牧歌」と「スイス独立軍の行進」。
マンドリンの切ないメロディにマッチした曲から、「これをマンドリンで表現するか!」という曲までさまざまです。
第2部は一転して特選ポップス。
東京オリンピックの行進曲をファンファーレとともに、プリンセス・プリンセスのヒット曲「ダイアモンド」、「時の流れに身をまかせ」、映画「ひまわり」のテーマ、アダモの「雪が降る」、三味線の演奏かと思わせる津軽組曲からの「秋」、最後は何とAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を団員の踊りの映像をバックに(残念ながら演奏と少しずれちゃいましたけど)。
特に「ひまわり」のピアノとマンドリンの演奏が素晴らしかったです。
第3部は企画モノで、マンドリン合奏とソプラノ、そして語りを組み合わせた日本昔話から「白銀の鶴」(鶴の恩返しが原作ですね)、誰もが良く知っているストーリーを、どちらかというと淡々と演じるのではなく、劇中の人物の心理描写にスポットを当てながら表現する、堂々30分以上もの大作でした。
バックスクリーンに鶴の舞う姿が映し出されたり、場面によってスクリーン自体の色彩を変えたりと、目と耳とで楽しめるものでした。
アンコールにはソプラノ歌手の川口聖加さんが再び登場して迫力ある美声を披露してくれました。
最後の「ヘイ・ジュード」「見上げてごらん夜の星を」も良かったです。
当初はマンドリン合奏主体の「おとなし目」の演奏会を予想していたのですが、ギターやマンドラだけでなく打楽器(ドラム、ティンパニ、マリンバ)、金管楽器(ホルン、トランペット、トロンボーン)、エレキ・ベースや電子オルガン、アコーディオンなど様々な楽器が繰り広げるバラエティあふれる演奏でした。
この演奏会が何と無料。
開演前から入口に長蛇の列ができていたのも納得のコンサートでした。
来年は節目の10回目の演奏会なんだそうです。
チャンスがあればまた聴きに行きたいと思います。