Ibanezで突然ビビり発生!こりゃ大変とフレット摺り合わせの依頼出さねば、とネット検索したら、Rectify Masterなるものを発見。要はHアングルのアルミ棒で弦を張ったままフレット摺り合わせができるというもの。
というわけでパクリ決定で、さっそく仕事帰りにDIYショップで長さ1mのアルミ棒を買ってきましたよ。Hはなかったのでコの字のものを買ってきました。税込で500円ちょっと。それなりにしっかりしたやつ買わないと曲がるしねじるんで注意。あとは両面テープと紙やすりも買って全部で千円しなかったですね。帰宅してすぐさま470mmに切断。下の面に320番の紙やすりを両面テープで張り付けて、フレットにマジック書いていざ摺り合わせ。と、その前に摺り合わせを行う部分の弦の1フレットに弦高をあげるためのスペーサーを入れる必要があります。工具箱に転がってた何かのプラスチックパーツを挟んで準備万端。
準備入れて1時間程度で作業は終了。やってみた感じですが、470mmの棒を荷重を均等にかけるのが結構難しい感じです。だいぶでこぼこしていたらしく15フレット以上の領域をかなり削ったのですが、5フレット付近のビビりが完全に消えません。おまけに1弦のサスティンがなくなってる!症状悪化?!むずかしー。まぁ何とか引けるレベルかな、もともとウィザードネックに音質など求めていないのでこれで良しとします。
さて、感想ですが、ネックも外さず、弦を張ったままというのも便利ではあるのですが、アルミ棒自体の動きが弦で阻害されることもあり、思ったよりはやりにくい印象。危険かもしれませんが、320番ではなく240番の紙やすりで力は最小限で軽く動かす、というのがよいかも。
あと重要なのは、弦の1フレットに弦高をあげるためのスペーサーを入れる必要があるのですが、適当なプラスチックのパーツを入れたらフィンガーボードに傷が!1フレット付近は、テンションが最も高い部分ですので、ここにスペーサーを入れる時は要注意。製品版の付属部品はこの辺がよく考えられているみたいですが、Rectify Masterで最も重要なのはもしかしてこのパーツなのかも。ちなみに、1フレットにこういうスペーサーを入れるということは弦のテンションを変化させることとなり、厳密には弦を張った通常状態のネックとは違う状況、つまり微妙に順反りしてるんじゃないかしら、という気もしますが・・・
また、320番のやすりをかけたままのフレットは傷だらけでとても使い物にはなりません。結局、一度弦を外すか、緩めるかして、フレットレベリングの作業は必要です。
なんだかんだいって慣れた人ならば、ネックを外して、作業しやすい状況で摺り合わせをした方が品質は向上する気がします。
個人的には、弦を張ったままフレット摺り合わせというのは、例えば波打ちネックを何とかぎりぎりまで修復し、これ以上はネック修正ができない、というレベルまでもっていった状況で、あとはフレットを水平化で対応、という状況では大きなメリットがあるかもしれないと感じました。
あと150mm程度のBuzz killerという製品もありますが、Buzzを起こしたフレットを削ったらその部分がさらに低くなって状況が悪化するとおもうのですが・・・
Buzzを起こしたフレットより高音のフレットをガシガシ削りまくる、という使い方だとこれは効果的だと思うのですが、これってフレットがどんどんいびつになっていくだけのような・・・
結論を言うと大事なギターのフレット摺り合わせは信頼できるお店に出した方がいいよね。ということでしょうか。応急措置or安いギターの修理としては千円くらいで気軽に挑戦できる、という意味ではありですが。
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