COVID-19 Deaths and Number of Deaths per 100 Million by country and day, As of June 8, 2022
『 世界の主要地域別・死者数の推移 / COVID-19 Deaths by major region 』
最初に、世界全体での感染死亡者数は、2022年1月以降、順調に減少を続けている事を伝えます。しかし、グラフはそれを正確に反映していない事を伝えます。その理由は、フランスが6月1日に異常に大きな数値の死亡者数を報告して、その翌日に修正した為に、先週と今週の数値が大きく上下動しているからです。
ただし、以前から伝えている通り、欧州5ヶ国と北米 2ヶ国での「死亡者数」が世界全体の「死亡者数」の半数ほどを占めている状況に変わりはありません。つまり、世界の殆どの国々では死亡者数を順調に抑制しているものの、ワクチン開発&接種先進国のこれらの国々は死亡者数の抑制に成功しているとは言えないのです。
世界の主要メディアはこの内容を伝えていませんが、その理由は主要メディアの多くが上記に挙げた欧米諸国のメディアだからだと思われます。同様に、人口あたりの死亡者数【死亡密度】で高い死亡被害が明らかな国々も、世界で最も深刻な【死亡密度】を記録し続けているにも関わらず、水際対策などの規制緩和の報道はあっても、死亡被害の高さは報道されません。
従って、今回の COVID-19・パンデミックによる被害を正確に把握するならば、主要メデイアに頼らず、国連の様な公正な情報発表機関のデータの分析が必須である事を証明しています。
『 国別・日別、死亡者数一覧 / Deaths by country and Day 』
『 人口あたり死者数、国別・日別一覧 / Deaths per 100 Million People by Country and Day 』
人口が異なる国の死者数を比較して話題にする事ほど無意味な事はありません。人口あたりの死者数【死亡密度】を見れば、各国の被害状況がはっきりと理解できます。【死亡密度】の数値に合わせて欄を色分けしてあるので、深刻な状況に陥っている国や地域などがはっきりと識別できます。
現在、世界的に深刻な【死亡密度】(人口あたりの死者数)を記録している国は、中米・カリブ海の小国、バルバドスと台湾です。そして、それに続く高い【死亡密度】を記録し続けている国は ニュージーランドとオーストラリアで、続いてポルトガルと中米のドリニダード・トバコです。
特に、ポルトガルは明らかに深刻な感染拡大と死亡者数増大を記録していますが、EU全体での ウィズ コロナ政策やロシア侵攻による影響でしょうか、表立って報道されず話題にもなっていません。しかし、本来ならば、他者よりも適切な感染防止対策で健康や生命を守る必要がある人々に対して、各国政府やメディアには、世界各国の【死亡密度】の推移などの情報を正確に伝える責任があるでしょう。
※ 情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
※ OCHA発表のデータの内、「夏季オリンピック」「冬季オリンピック」「南極大陸」「トンガ」「北朝鮮」の情報は掲載していません
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
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