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記者/声楽屋のヨーコが綴る、サッカードイツ代表の時事情報ページ。選手やクラブの話を中心に、現地観戦記などもお届け。

ドイツ代表、延長PKの末イタリアを破り準決勝進出へ。

2016-07-03 | EURO2016



みなさん、Ciaoヨギです(^∇^)ノ
手に汗握る大一番となったEURO2016準々決勝、ドイツ対イタリアの試合の様子をお届けしますね。



試合は日本時間の2日午前4時、ヌーヴォ・スタッド・ド・ボルドーで開かれました。



会場入りするシュバイニィ(バスティアン・シュヴァインシュタイガー選手)ら選手たち。



本来なら決勝戦のカードでもおかしくない両国の対戦に、マヌ子(マヌエル・ノイアー選手)たちも神妙な顔つきでロッカールームへと向かいます。



ピッチにやってきたみんな。



これまで公式戦ではイタリアに勝利したことのないドイツ。過去8回の試合でいずれも涙をのんでいます。



だからこそ、今回はなんとしてでも新しい歴史を—―。その気持ちで練習に入る選手たち。



直近の試合は、今年3月にミュンヘンで行われた親善試合。このときは1995年の親善試合以来、約20年ぶりに4対1で勝利を収めました。



その経験をふまえ、この日われらがドイツのヨアヒム・レーヴ監督(通称ヨギヨギ)が選んだメンバーは……。



<Startelf>
ノイアー
ヘクター
ヘヴェデス
フンメルス
ケディラ/16分:シュヴァインシュタイガー
エジル
ミュラー
ボアテング
クロース
キミッヒ
ゴメス/72分:ドラクスラー



3月で快勝したときに実験的に行われた3バック。今回、その布陣でイタリアに臨みます。



試合前、女性の前ではデレデレの穏やかな笑顔で入場エリアに向かうヨギヨギ。



この日もベンチスタートとなったシュバイニィ。子どもたちの広げる手に応えて。



そして、いよいよ試合開始!



この日はキックオフの前に、バングラデシュのダッカで発生した人質立てこもりテロの犠牲者への黙祷がささげられました。



イタリア人を含む多くの犠牲者が出た同テロに祈りをささげたあと、改めて試合開始を告げるホイッスルが会場に鳴り響きました。



もともと守備には定評のある両国。どちらが先に抜け出すのか、互いにチャンスをねらうスタートの中……。



なんと16分、ケディ(サミ・ケディラ選手)が相手選手と接触した際に負傷。交代を余儀なくされ、これまでフル出場はおろか、半分の時間もやっとと思われるシュバイニィが交代で入ることに。



エジ(メスト・エジル選手)やトニ(トニ・クロース選手)、三浦(トーマス・ミュラー選手)が果敢にゴールに挑みますが、固い守りになかなか得点まで至ることができません。



双方譲らず、緊迫したムードが続きます。



そんな中、ヨギヨギは滑り出てしまったイタリアのジャッケリーニ選手を助け起こす余裕っぷり(@∀@)
4年前とは違って、肝がすわっているのねヨギヨギ!



27分にはシュバイニィがヘディングでイタリアのゴールを割りますが、これはシュートの前にファウルがあったため無効に。そのまま前半はどちらも譲らず、0対0のまま終了します。



後半戦がスタートするころには、フランスの空も藍色の闇がかかっていました。



そろそろ得点に動きがほしい60分過ぎ、ついに流れが変わります。



65分、※(マリオ・ゴメス選手)が死守したボールをヨナくん(ヨナス・ヘクター選手)がクロス。イタリアのボヌッチ選手に当たったボールをエジ(メスト・エジル選手)がねじ込みます。



ドイツ、ついに先制!!!!!



ここ数年、海外にプレーの場所を移した※ですが、その間にこれまで苦手だった足元の技術が向上。これまでの代表戦でも何度かその様子を目にしていましたが、ついに得点へと結びつけるプレーをみせました。



得点したエジとアシストのヨナ君が喜びのラン!



ベンチにいたケディのもとへと駆けつけ、ハイタッチ!('┏_ゝ)人{Θ_Θ}



ヨギヨギもエジをねぎらいます。



ついに公式戦でイタリアを凌駕できるチャンスが訪れたドイツ代表。



ところが、ここで思わぬアクシデントが。



プレー中に右脚を押さえる※。それ以上の続行が難しいのか、交代の様相をみせます。



その前にもイタリアの選手に背中部分を蹴られ、痛そうにしていましたが……。



やむなくここでピッチを去ることに。



72分、※の代わりにドラちゃん(ユリアン・ドラクスラー選手)がIN!



このまま逃げ切りたいドイツ。ところが思いもかけないアクシデントが再びドイツを襲います。これまで好プレーで健闘していたボア(ジェローム・ボアテング選手)ですが……。



77分、ドイツのゴール前で伸ばしていた手にボールが当たり、ハンドの判定に。相手選手を妨害していないことをアピールするための挙手が、裏目に出るかたちとなってしまいました。



そこで78分、イタリアにペナルティキックのチャンスが。ボヌッチ選手が手堅くこれを決め、1対1の同点に。



試合は再び振り出しに戻ります。



さらに90分には松(マッツ・フンメルス選手)にイエローカードが。これにより、松は次戦があっても累積欠場することが確定しました。



そして同点のまま、試合は終了。



延長戦へと入ることになりました。



短い休憩の間、しっかりと作戦を確認するヨギヨギと選手のみんな。



脳裏によぎるのは、2014年のW杯決勝戦。あのときも苦しい時間を耐え抜きました。



そしていま、新しいメンバーを迎えて始めての"粘りの時間"がドイツ代表に訪れます。



ドイツとしては90分以内に終わらせたかったでしょうが、イタリアは後半の時点ですでに延長を見越していたような動きをみせていました。はたしてこの"差"が、試合の結果にどう表れるのでしょうか。



そして延長戦前半がスタート。どちらも一歩も退くことなく、得点のないまま15分が終了します。



そしてすぐに始まった後半戦では、ドラちゃんがチャンスを得るものの惜しくも得点にならず。



あっという間に後半の15分も過ぎ去り、延長戦が終了。ついに勝負はPK戦で決着をつけることになりました。



選手たちの疲労は言うに及ばず。それは両チームとも同じ。



その中で死力を尽くして戦い抜いてきた両チーム。試合の結末はサッカーの神様と、ほんの少しの運にゆだねられることとなりました。



改めて気持ちをひとつにするイタリア代表チーム。



ドイツ代表のみんなは、ヨギヨギの言葉に耳を傾けていました。



ついに始まったPK戦は、イタリアからスタート。



インシーニェ選手が決めて0対1。



ドイツで先陣を切ったのはトニ(トニ・クロース選手)。冷静に決めて1対1。



イタリア2番手のザザ選手は失敗。1対1。



ドイツの2番手は三浦(トーマス・ミュラー選手)。普段はPKを失敗しない三浦ですが、イタリアの守護神ブッフォン選手に阻まれ、1対1。



現代のトップGKに名を連ねるブッフォン選手。その迫力は他を圧倒!!



続くバルザーリ選手のPKが成功して1対2に。



追いついておきたいドイツのキッカーはエジ。ところがエジのボールはギリギリゴールの枠に当たってしまい、1対2のままリードを許します。



イタリアにブッフォン選手がいるなら、ドイツにはマヌ子(マヌエル・ノイアー選手)が。相当なプレッシャーの中、ボールを蹴ったペッレ選手のPKは失敗。依然スコアは1対2のまま動きません。



こうなると、あとはとにかく決めていくしかないドイツ。ドラちゃんが見事重圧の中で決めて2対2に!



イタリア5人目となるキッカーは、先ほどPKを決めたボヌッチ選手。そのシュートは……。



マヌ子が渾身のセーブ!!!



のちにマヌ子は「2回同じ相手にゴールを許すことは絶対にしたくなかった」と、そのときの心境を語ります。



2対2でリードのチャンスがやってきたドイツ。これで決められればドイツの勝ち抜けが決定しますが、その5番目のキッカーは……シュバイニィ!!
えええええ、PKでは諸刃の剣のシュバイニィをここで!?



本人も、まさかここまでもつれ込むとは思っていなかったのでしょうか。涙目の表情にも感じ取れる顔で挑んだPKは……。
失敗。



5人で決着がつかず、そのままPK勝負は続行へ。6人目のジャッケリーニ選手がしっかりと決めて2対3に。



ドイツの6番手は松。ここも決めて3対3。



パローロ選手も決め、3対4と再びリード。



ここでA代表としての日がまだ浅いキミちゃん(ヨシュア・キミッヒ選手)が登場。この大舞台で見事ゴールを揺らして4対4と追いかけます。



ここまでくると、両チームの選手ともいかにプレッシャーをはねのけ、集中できるかが勝負のカギに。デ・シリオ選手が手堅く決め、4対5と再びドイツを突き放します。



ドイツで8番目に蹴ったのは、ボア。普段リーグでもPKを蹴ることの少ないボアが見事に決めて5対5、ハンドでPKを与えた汚名をすすぎました。



イタリアの9番手はダルミアン選手。このシュートをマヌ子が防いで、5対5のままドイツにチャンスが訪れます!



ドイツ9番目のキッカーは、このEURO2016がA代表として始めての大舞台となったヨナ君。ヨナ君の右足から繰り出されたボールは……。



ブッフォン選手の体に触れるも、そこをすり抜けてネットに吸い込まれました。



ドイツ、9人目のPKで勝利!!



ヨナ君のゴールの瞬間、駆けだすみんな。



ヨナ君とマヌ子もチームに駆け寄ります。



ドイツの肉団子((゚∀゚((゚∀゚ )―!!



みんなから祝福を受けるヨナ君。



同じとき、がっくりと肩を落とすイタリア代表。



ドイツ代表のみんなが肉団子で喜びを爆発させている中、これまでの死闘をたたえ合うシュバイニィとブッフォン選手。



まさに究極のGK勝負の主役のふたりも、互いの健闘をたたえ合います。



ようやく表情が和らいだマヌ子。普段は1セーブごとにエネルギーを爆発させるマヌ子ですが、この日はブッフォン選手と対照的なまでに淡々とゴールの前に立ち、キッカーに立ちはだかりました。それほど緊迫した戦いであったということがうかがえます。



勝利に沸く三浦。お前さん、このEUROはロクに(自主規制)
……まあ、次の準決勝で爆発させてくれると信じてるからね!(f;`Д´)f



そして肝心の成績ですが、今回は延長戦の末のPKによる勝利ということで、延長戦で決着がつかなかったため公式戦としてはいまだにイタリアに勝てていないという結果に。



とはいえ、90分の間にPKによるものではなく、シュートをしっかり決めて得点できたということは一歩前進!



これにより、ドイツ代表の準決勝進出とベスト4が確定しました!



次なる相手は開催国フランス。イタリアに比べれば相性は悪くない相手なので、どのような試合運びとなるのか期待しています。

GO GO DieMannschaft!!!
GO GERMANY!!!
では、また☆☆☆☆☆


【おまけと選手のその後】


途中交代となった※ですが、検査の結果右脚のハムストリング断裂が判明。志半ばにして、チームから離脱することがDFBから発表されました。



ようやく再び、代表で日の目をみれる状態になってきた矢先なだけに残念ですが、まずは1日も早くコンディションが快方に向かうことを願います。



一方、イエローカード累積で次戦の欠場が決まった松ですが……。



お約束のようになった、新妻キャシーちゃんとのキスを披露♥♥♥



\出られないけど、キャプテン頑張ってね~(※&松)/
|; ̄凵 ̄|<え……。



そしてPK中に一番落ち着いて貫録のあるさまをみせたのは、一番若いキミちゃんでした(笑)!
では、また☆ヽ(´▽`)/


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1 Comments

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Unknown (カールハインツフェルスター)
2016-07-05 07:44:07
1982年のスペインワールドカップでの対フランス戦以来のスリリングなPK戦でした。
今回はさすがにダメかと思いましたが、ドイツ代表PK戦には絶対的な強さがありますね、1972年の対チェコスロバキア戦でのPK戦敗退以降、一度も負けてません。あのときは、ウリヘーネスが大きく外したんですよぬ。
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