山頭火
この道しかない春の雪ふる
半紙
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「この道しかない」と
はやく思えるようになりたいと思って
はや何十年。
いつになったら、見つかるのかなあ、「この道」は。
しかし、そう思っているうちは
たぶん絶対に見つからないんじゃないかって、
最近、思うようになってきています。
考えてみれば
自分が歩いてきた道は、どんなにあっちへふらふら、こっちへふらふら
ぶれっぱなしだとしても、
その道は、たった1本の道だったわけで、
それなら、今、もう、「この道」しかない「道」を歩いているのだ。
そう思えばいいわけです。