有機とは・・『機(トキ)有(ア)ルベシ』と読むんですといった人がいたという。その人は、あの黒澤酉蔵氏。黒澤氏は言わずと知れた北海道の農業の基盤づくり、土づくり、人づくりに尽力されたことで有名で「健民は健土より、健土は愛土より」「神を愛し、人を愛し、土を愛す」をモットーとされていた。「『機(トキ)有(ア)ルベシ』すべての存在には、それぞれの時期がある。逆にまたその時節、無くしてはありえない。」ということか。
今回の有機農業推進法の施行に伴い、われわれ農業者に何が出来るのか・・・についていろいろな方々と語り合わさせて頂いてきたが、やはり大切なのが「有機農業を農薬、化学肥料を使わず自然の物質を循環させて作物や家畜を育てる農業」という狭い範疇で捉えるべきではなく、『機(トキ)有(ア)ルベシ』と大きく捉え、命育む農業、地球全体の生態系の維持をするわれわれの生きざまにその本質があり、決してそれらは農業者だけで成り立つものではないと考える方が良さそうだということに改めて気付かされる。
例えば滋賀県の場合、琵琶湖を真ん中に、周囲はぐるっと山々に囲まれている。山々から平野部に流れ込んだ河川は、いずれ必ず琵琶湖に注ぐ(一部注がない河川もあるが)。われわれは林業や漁業、第一次産業の方々だけでなく、様々な産業の方および官公庁、学校・教育関連の方と連携し、少し俯瞰した中で琵琶湖を常に見つめ、琵琶湖の生態系をしっかり守れる地域づくりを急ぐことなく一歩一歩確実に進めることにこの活動の本質が見出してみたい。
今回の有機農業推進法の施行に伴い、われわれ農業者に何が出来るのか・・・についていろいろな方々と語り合わさせて頂いてきたが、やはり大切なのが「有機農業を農薬、化学肥料を使わず自然の物質を循環させて作物や家畜を育てる農業」という狭い範疇で捉えるべきではなく、『機(トキ)有(ア)ルベシ』と大きく捉え、命育む農業、地球全体の生態系の維持をするわれわれの生きざまにその本質があり、決してそれらは農業者だけで成り立つものではないと考える方が良さそうだということに改めて気付かされる。
例えば滋賀県の場合、琵琶湖を真ん中に、周囲はぐるっと山々に囲まれている。山々から平野部に流れ込んだ河川は、いずれ必ず琵琶湖に注ぐ(一部注がない河川もあるが)。われわれは林業や漁業、第一次産業の方々だけでなく、様々な産業の方および官公庁、学校・教育関連の方と連携し、少し俯瞰した中で琵琶湖を常に見つめ、琵琶湖の生態系をしっかり守れる地域づくりを急ぐことなく一歩一歩確実に進めることにこの活動の本質が見出してみたい。