百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

お昼休みの過ごし方

2007-08-19 22:20:54 | 季節
スペインにある“シエスタ”と呼ばれる昼寝の習慣があることは有名です。
以前からスペイン、ポルトガル、イタリアといった南ヨーロッパ諸国では、昼寝の習慣がありました。しかし、経済大国の一つになったイタリアでは、近年は、昼寝の習慣はほとんど影を潜め、現在イタリア北部では、昼寝の習慣はもうほとんど見られないようです。
スペインの勤労者は、自宅に帰って、昼休みを3時間取ります。これは、昼食にたっぷりと時間をかけるのと昼寝をするためです。スペインでは、昼食が最も豪華で、ボリュームがあり、1時間半ほどかけて取ります。
スペイン料理は、地中海の海のサチを使った魚料理が多く、パエリアというご飯に魚介類を混ぜた料理が有名。また昼食時にはワインを飲むのが当たり前になっていて、この昼食のあと、1時間ほどの昼寝をしてから、再び仕事に就くのです。
最近の酷暑で、ここ五日間、私もお昼休みを取ることにしています。
昼食に1時間半もなかなかかけられないのが現実ですが、昼寝を1時間弱、そしてゆっくり1時間、読書をして3時から圃場に出ます。
3時から夕方、陽が落ちるまで圃場で草刈をしていると、少し秋を感じさせる風が頬を打ち、充実した一日であったことを実感するのです。
経済大国になるために、もしくはなったために、昼休みをなくしたイタリア。
昼食時にワインを飲むのが当たり前のスペインとお酒も煙草もなかなか自由に飲んだり吸えたり出来なくなりつつある日本・・・。
何が大切なことなのか、何が幸せなことなのか、何が現代社会に求められているのか、この厳しい残暑が終わり、少し涼しくなってきたら一度ゆっくり考えてみたい。