サティシュ・クマールは、このシューマッハカレッジの生みの親であり、また、平和活動家として世界的に知られている。
かつて彼は、ソビエトとアメリカの冷戦を終わらせることを願って、インドからモスクワのクレムリンを経、アメリカのワシントンのホワイトハウスまで歩くという、実に8000マイル(1万㎞以上!)のピースウォークを行ったことで世間に知られるようになった。
そのピースウォークで留意したポイントは次の3点だったという。
ひとつ目は、お金は一銭も持たない(お金を持っていたとしたら、疲れたらホテルに泊まり、お腹が好いたらレストランに入ってしまう。すると、人と話しをする機会もなくなってしまい、折角の旅の意味も薄れてしまう)。
二つ目に、ベジタリアンを貫く(ベジタイリアンであることを話すと、きっとみんなは何故ベジタリアンなのかを聞くことになる。それが、自分たちの非暴力と平和の理念を説明するきっかけになる)。
三つ目は、旅のルートは遠回りになっても必ず人が住む地域を通る(何も持たずに旅する者にとって、道中に住んでいる人達こそが、彼らを生き長らえさせ、旅を続けさせてくれるまさに守護神となる)。
ピースウォークのあとにイギリスに移住したサティシュは、雑誌の編集、平和運動、エコロジー、有機農業、教育など様々な活動を行ない、1988年から、それらに加えてシューマッハカレッジの設立と運営に尽力されたのである。
貨幣価値に重きをおかず、思想を持ち、物質文明に別れを告げ、知恵を育む、そんな中で未来の社会像は描けないか、今一度考えてみたい。
かつて彼は、ソビエトとアメリカの冷戦を終わらせることを願って、インドからモスクワのクレムリンを経、アメリカのワシントンのホワイトハウスまで歩くという、実に8000マイル(1万㎞以上!)のピースウォークを行ったことで世間に知られるようになった。
そのピースウォークで留意したポイントは次の3点だったという。
ひとつ目は、お金は一銭も持たない(お金を持っていたとしたら、疲れたらホテルに泊まり、お腹が好いたらレストランに入ってしまう。すると、人と話しをする機会もなくなってしまい、折角の旅の意味も薄れてしまう)。
二つ目に、ベジタリアンを貫く(ベジタイリアンであることを話すと、きっとみんなは何故ベジタリアンなのかを聞くことになる。それが、自分たちの非暴力と平和の理念を説明するきっかけになる)。
三つ目は、旅のルートは遠回りになっても必ず人が住む地域を通る(何も持たずに旅する者にとって、道中に住んでいる人達こそが、彼らを生き長らえさせ、旅を続けさせてくれるまさに守護神となる)。
ピースウォークのあとにイギリスに移住したサティシュは、雑誌の編集、平和運動、エコロジー、有機農業、教育など様々な活動を行ない、1988年から、それらに加えてシューマッハカレッジの設立と運営に尽力されたのである。
貨幣価値に重きをおかず、思想を持ち、物質文明に別れを告げ、知恵を育む、そんな中で未来の社会像は描けないか、今一度考えてみたい。