百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

自家不和合性

2010-02-12 20:29:05 | 農業
自家不和合性とは、植物個体の正常に発育した花粉が同じ個体の正常な柱頭に受粉しても受精に至らないこと、もしくは正常種子形成に至らないことをいう。
自家不和合性を活かした品種改良とは、単純にいうと自己では受精に至らず非自己の花粉を識別する性格を活かし、非自己の花粉で受精させることを指す。
植物の世界も近親者で婚姻関係を結ばないことで、生物の多様性を保つ、・・・。つまり自家和合性だと「暑さに弱い」「寒さに弱い」「病気になりやすい」「湿気に弱い」「乾きに強い」などの親の持つ遺伝的な性質がまったく変化することなく子へ伝えるだけであり、生物にとって、これでは世の中で起こりうるさまざまな異変に対応しきれず、いづれ絶滅する危険性を持つ。生物が子孫をつくる意義は、個体数を増やすことだけではなく、オスとメスという2つの個体の性質が混ざり合い、多様な性質の子孫をつくり出すことにあるともいる。地球上に被子植物が広がった成功の要因の一つの要因といわれている。