百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

アメリカの農業政策

2010-11-19 23:06:02 | 農業
TPPの議論の中でアメリカの農業政策についてあまり正しい報道がされていない気がする。
あまり農家が保護されていないイメージが強いアメリカではあるが
アメリカは1985年、そして1990年の農業法の中で
・目標価格に基づく手厚い所得保障をおこなう、その考え方を根幹としている。
「目標価格」と「市場価格」の差額を政府が農家に直接に支払うことで所得補償するという仕組みが取られている。例えば、10ドルで売らなければ農家にとって採算の取れない農産物が、市場で6ドルで取引されているとしたら、その差額4ドルを政府が農家に支払うということ。
・農産物促進政策を強化、輸出増大を目指す。
輸出を強化するために政府主導で農作物の増産計画を立てる。
・資源保全、環境政策を重視。
例えば、環境サービスを増やすには,農産物生産を抑制しなければならず,その減額分を農業者に補償するというもの。
・国内食料計画を明確にし、充実を図る。

有機の里

2010-11-19 20:53:25 | 農業
山形県高畠町は「有機の里」と呼ばれている。
それは詩人で稲作+リンゴの専業農家の星寛治さんが1973年から家族単位ではじめた農のカタチの拡がりであり、地域の青年達と共に有機農業を研究する中で、「豊かさ」とは何かを問い続け、「近代化を超える農業」を模索する地道な活動は、町にある約2000戸の農家の2割~5割を有機農家に変えたという。
有機農業を広げるため「たかはた共生塾」を始め、都会人のため1991年に「まほろばの里 農学校」を始める。リピーターも多く、「高畠病」にかかって17年間に80人が都会から高畠に移住したという。
星さんは“TPP”についてどういう意見をお持ちなのか。あらためて“有機”“勇気”“悠気”についてしっかり考えてみたい。