百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

食虫植物

2020-08-19 20:38:40 | Weblog
以前、モウセンゴケという食虫植物の持つタンパク質の分解酵素を調べていたことがある。彼らは粘液を出して虫の動きを止め触毛や葉をゆっくり動かし虫を捕らえる、この粘液の中に分解酵素が含まれており、分解された栄養素を吸収腺から取り込むため、痩せた酸性土壌であっても日当たりさえ良ければ生育できる。
一方、ハエトリソウという食虫植物はとげとげな葉で虫を捕らえるが1回触れただけだと反応せず、30秒以内にもう一度触れると約0.3秒で反応する。30秒の間にもう一度刺激がないと1回目の記憶は消去され、また次の刺激を第1回と数える。科学者は獲物を捕らえて消化するまでに約1週間も必要なこのハエトリソウの食事を不効率というが、そこにはおそらく私たちが気づかない彼らなりの理由があるのだろう。
自然は複雑だが、単純で、何事にも理由がある。

ムぺンバ効果

2020-08-19 11:15:59 | Weblog
「お湯の方が水よりも凍りやすい」
特定の状況下では高温の水の方が低温の水よりも短時間で凍ることがあるという物理学上の主張であったが、必ずしも短時間で凍るわけではないといわれていた。

この現象は「ムぺンバ効果」といわれて1963年の当時、タンザニアの中学生であったエラスト・B・ムペンバ (Erasto B. Mpemba) さんが発見したとされている。

古くはアリストテレス、フランシス・ベーコン、ルネ・デカルトなど近世の科学者が気付いていた可能性もあるようだが、なかなか物理学的にその根拠が示されずに月日が流れた。

そんな中やったその物理学的な検証がカナダ、サイモンフレイザー大学のアビナッシュ・クマール氏らによってまとめられ、8月5日に世界で最も権威ある学術雑誌「Nature」に掲載された。

これは、温度だけに頼らない個体・液体・気体への変化が今後の世界を変革する可能性を示唆しており、新しい技術の変革は環境への負荷を抑え私たちの暮らしに大きな影響を与えてくれそうだ。