百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

生物多様性

2006-05-12 22:25:29 | 農業
生物多様性(biodiversity)っていうと大変難しく聞えますが、考え方は、もともと一つの細胞から出発したといわれる生物が進化し、いろいろな姿や形、生活様式をみせることをいうようです。・・・これも難い言い回しですが。簡単にいうといろいろな生物がそれぞれの立場で地球上に存在する、かつ存在し続けることだと僕なりに理解しています。
もう少し細かくいうと、内容的には三つの多様性から構成されていて
【生態系の多様性】⇒様々な生物の相互作用から構成される様々な生態系の存在を指します。・・・いろいろな種が棲み分けられる環境が崩壊すると、種の絶滅する可能性が高まってしまうということです。
【種の多様性】⇒様々な生物種が存在することを指す。・・・種の分化も種の進化も、地球上に生物がどれほど多く生息するかが鍵となるようです。
【遺伝的多様性】⇒種は同じでも、持っている遺伝子が異なることを指す。・・・多様性が低下すれば、それぞれ遺伝的劣化が進み、絶滅の危険性が高まってしまうということです。
琵琶湖に棲む淡水魚達に例えると・生態系⇒全体的な棲みやすさ/・種⇒豊富な古来種:純潔種の存在/・遺伝的⇒個々の生物体のDNAの複雑さ となるのかなぁ。
単純にいうと生物多様性は生命の豊かさを表現しており、それはただ単に食料や肥料・飼料、薬品といった生物資源のみなず、人間の生存基盤そのものとしても大変重要であり、人間の活動が大きくなると、生物多様性は必然的に低下し、それ自身が大きな地球環境問題にもなってしまうのです。だから日本では生物多様性国家戦略の策定を受けて総合的な取り組みがなされ、国際的には生物多様性条約に基づく取り組みが進められているのです。
我々百姓に置き換えると、いろいろな種類の野菜を自然界の力とともに育て、決して多収を求めずほどほどの足りるを知るの精神が大切ということなのかなぁ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿