露地で仕事をしていると、急に空は真っ暗になり、稲光が光り、大粒の雨が横殴りに降りだした。露地で雨に降られるのは慣れているが、稲光をみると、早く仕事を切り上げて雨避けしたく思うのは人情。
昔の人は、この稲光を“雲と地面の間の放電現象”とはわかってはいなかったはずだから、もっともっと怖かったと思われるが、稲光を『稲妻(イナヅマ)』というように、実は昔『雷光が稲を実らせるという信仰から、元来は“稲に夫”の意味で、現代は“つま”という語に“妻”が用いられ“稲妻”になった』というからには、昔の人は“雷”も神の施しと考え、自然への畏敬の心を大切にされていたようだ。
昔の人は、この稲光を“雲と地面の間の放電現象”とはわかってはいなかったはずだから、もっともっと怖かったと思われるが、稲光を『稲妻(イナヅマ)』というように、実は昔『雷光が稲を実らせるという信仰から、元来は“稲に夫”の意味で、現代は“つま”という語に“妻”が用いられ“稲妻”になった』というからには、昔の人は“雷”も神の施しと考え、自然への畏敬の心を大切にされていたようだ。