百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

フィリピンの農業

2008-12-23 22:46:33 | 農業
フィリピンの農業は、コメ、トウモロコシなどの国内向けの食料作物栽培と、ココナッツ、サトウキビ、バナナ等の輸出用換金作物に大別される。前者は小規模経営であるが、後者はスペイン、アメリカの植民地期に形成された大農園が主体である(所謂プランテーション)。
フィリピンのバナナは、
米国資本の・ドール・チキータ・デルモンテ・日本(住友)資本のバナンボの4社がバナナプランテーションを支配しており、主として日本向けに生産・輸出している。農業従事者であるフィリピン人は農薬まみれになって、低賃金の奴隷状態で現場で雇用されている問題は現在も残る。
また、1960年代から1970年代にかけておこなわれた「緑の革命※」は、世界の食糧生産に大きな影響を及ぼし、当初飢餓をなくす決め手といわれたが、一旦、第三世界に導入されると、伝統的な農業と環境を破壊することの大きな原因となり、逆に飢餓や砂漠化の原因の一つとなり、持続可能ではない農業技術であったのではと、逆に疑問の声もあがっている。
フィリピンにおける主要な野菜は、栽培面積の34.3%を占めるキャッサバであり、次いでサツマイモ20.0%となっており、ナスが3.4%、ヤム芋3.0%、トマト2.8%、タマネギ1.6%等となっており、主要輸出野菜であるアスパラガスは0.4%である。
アスパラガスの主要産地は、主要野菜産地であるミンダナオ島の南西部であり、政府は、ミンダナオ島を比国のフードバスケット及び高付加価値農水産物の輸出基地として開発するため、農業予算の約30%を重点配分するとともに、農業省をミンダナオ島に移転する計画もあるようだ。
※1962年、ロックフェラー財団とフォード財団によってフィリピンに国際稲研究所が設立された。それは中南米などでのトウモロコシ、小麦による「緑の革命」をイネでもはじめるためのものであり、品種改良、農薬、化学肥料の多用、灌漑設備の整備による穀物の大量増産計画を意味した。


トランジション・タウン

2008-12-22 23:58:50 | 循環
持続可能なしなやかな強い地域づくりの具体的なツールとして“トランジション・タウン”が今後、注目を浴びそうだという!
それは、行き過ぎた経済グローバリゼーションに歯止めをかけ、地域の力を取り戻していくための世界的な運動で、ローカリゼーションの新しいうねりといっても過言ではないという。
小さなかたまりの中で、大きな体制に依存することなく、自分達の力で豊かさを模索する、なんとも時代背景をしっかり踏まえた興味深い活動だ。
僕も少し勉強してみることにしたいと思う。


2008-12-21 21:36:01 | 季節
麦の発芽!
今、麦をプランターで栽培しています。
麦たちはこんなに寒いのに、頑張って大きくなっています。
しばらくしたら、少し踏んであげようと思っています。
所謂、「麦踏」です。
麦は成長点に刺激を与えられると、エチレンというホルモンを発生し、根張りが良くなるそうです。
そうしておくと、生育後期の倒伏にも強くなるようです。

あすはもう冬至!

2008-12-20 23:08:44 | 循環
今年もあと数日を残すばかり、明日はもう冬至・・・!!
今年を整理してみると、いろいろ楽しいお話はあったものの、なかなか成果が残せず、自分の力のなさを悔いるばかりです。
ただ、相変わらずたくさんの皆さんに支えて頂き、感謝、感謝・・・そして感謝です。
まだ今年は終わっていないので(まだ年賀状もかけていないので)、来年のことを語っている場合ではないのですが、来年は今までお世話になった方々に何か少しでもお返しする年としたい、そのためには着実に一歩ずつ成果を出していくことが大切、と思っています。

豊かさの考察

2008-12-19 21:51:27 | 循環
豊かさの本質
現代社会でやはり問い直されているのが、『豊かさ』の認識なのではないかと思っています。
おそらく貨幣で計っていた時代から大きく転換を強いられているのに、過去の成功体験から脱し切れていないのではないでしょうか。
所得が大きくても、働きづめであったり、家庭も顧みる時間もないような生活では、決して豊かとは言えないでしょう。そう考えると時間も大切な要因になりそうです。以前は私も家族での夕食は一週間に一度しか取れていなかったのですが、現在はほぼ毎日夕食を家族と共にしています。
また、時間があっても、その過ごし方が貧しくては、豊かとは決して言えないでしょう、つまり文化や教育、スポーツ、レジャー、ボランティア活動など、生活の奥行きのようなものが如何に充実しているかも当然重要になります。
しかし、豊かさを総合得点で表わすこともあまり正しいとはいえないかもしれません、少し自分の毎日の生活パターンを客観視した中で、本質を追い求め、自分なりの豊かさはどこにあるのか問いかけるべきでしょう。
物質の豊かさから、心の豊かさへの転換期、常にキラキラ輝く眼を持っていたいものです。

書を捨て野に帰ろう!

2008-12-18 22:20:21 | 循環
寺山修司が「書を捨てよ町へ出よう」を唱え、はやくも41年が過ぎた。
「あんたらこんな昼間からサ、こんな暗い映画館にやってきて、何かサ、イイ事ないかナ、と思ってやって来たんだろうけどサ、何もナイヨ。ここは闇。明りをつければ消エチマウンヨ」の台詞で有名な映画化から37年になる。
私たちの町はどこにあったのか。ところで私たちは何を求めたのか。
今一度、脚を止め、よく考えてみたい。
歩んできた道、これから歩もうとする方向をゆっくり見定めながら。




幸せの考察

2008-12-17 23:59:05 | 循環
幸せを実感する場合を、自分で思い浮かべると、結構些細なことにあります。自分のこだわりが何で、何もかも捨て去ったあとに残されるものは何か考えてみると、少し自分なりの幸せが見えてきます。それにはおそらく他人と比較する座標軸ではなく、自分の座標軸を持つことが大切なのではないかと思っています。百姓をするようになって、毎朝、朝陽を浴びています。朝陽は植物を抑制します。夕陽は徒長させるといいますが、朝陽を浴びているとなんとも気持ちか落ち着き、細胞がぞくぞくしてくる自分に気づきます。以前は朝陽なんかは見たこともなかったのですが・・・。無農薬・無化学肥料で栽培された玄米を食べると、一粒一粒が生きている感じが伝わってきたりします。そんなことは会社員であった時には感じたこともなかったのですが・・・。
何に幸せを感じるかはそれはおそらく個人個人で異なるのでしょう。個人の価値観でいいと思います。大切なことは、そういうことを感じられることに感謝することだと思います。
感謝すること、感謝する中にまた、幸せが潜んでいるのではないでしょうか。

大江山

2008-12-16 22:30:00 | Weblog
『大江山 幾野の道は 遠ければ 未だ文のも見ず 天の橋立』」(小式部内侍)
今日は、与謝野町を訪れた。与謝野町(平成18年に加悦、岩滝、野田川町が合併)では、行政自らがおからや魚のアラを用い有機肥料づくりを行い、農家とJAが一体となってこだわり米をつくり、販売しようとしておられた。
行政の方やJAの方及び農家の方とミィーティングを行い、肥料製造現場や圃場見学をさせていただいた。地形的には大きなサイズの里山の体系で、野田川を真ん中に大きな谷が拡がっている。谷の両サイドは平坦な平野部が拡がり、山手はいきなり山間部になる。南西部には大江山連峰がひかえ、なんとも風光明媚で郷愁を誘う。
こんな風景のもと、栽培されるお米達はなんて幸せなんだろう、そんなことを感じさせてくれる一日でした。
みなさん、ありがとうございます。


シーサー

2008-12-15 21:46:13 | 料理
沖縄旅行の、お土産で、シーサーを戴いた。
お尻を下げているのは、どっしりした構えで家を守るという意味があり、
写真のようにお尻を上げているのは、何事も尻上がりにうまくいくという意味があるようだ。今はまだ落ち着いている場合ではなく、果敢にチャレンジ、でも的は絞り込んで!!ってところです。

青山一丁目

2008-12-14 23:48:42 | 季節
先日、青山まで仕事に行って参りました。
それは昨年から1年半ぐらいかけてあたためてきたビジネスモデルの内容を聴いて頂ける会社が青山にあったからですが、近くには季節と共に移り変わる銀杏並木通りがあったり、あのユニマット不動産(爆発事故のあった渋谷のスパの施設所有者)があったり、青山にはギャラリーやブティックも多く、久し振りに田舎者が都会を肌で感じた次第です。
午前中の面談の後、松戸の千葉大学へ向かい、現在考えている『簡易型苗栽培システム』について先生方と意見交換をさせていただきました。照明の特徴を最大限に活かしつつ、他社に模倣できないものを何とかカタチにできそうな予感です。
みなさん、ありがとうございました。