#71 (4 - 4) 「誰の赤ちゃん?」 Can't Stop This Thing We've Started
人生は急にコースをそれることがある。
そんな時は、まず、その先の道を選ばなければならない。
元のコースに戻すか。人の指示に従うか。我が道を突き進むか。
自分の選択に悩まされるか。
新たなコースを受け入れるか。
毎朝決断する。前へ進むか。
ただ、諦めるか。
デブの家に、デブを心配して、カウンセラー、カレン、ネイサン、ヘイリー、ダンがお揃いでやってくる。「危機介入」という措置らしい。リハビリ施設に戻ってと言うカレン。ネイサンがこの家にある薬は回収したと言う。
薬を取り上げられてしまったデブは、その後、ネイサンの高校の教室までやってきて、薬を返してくれるまで帰らないと言う。・・・・ネイサンは机の上に薬を出して、でも持っていったら親子の縁を切るとまで言った。それでもデブは薬を持って出て行った。完全に依存症になってしまっている。
ネイサンはその時はとても冷静に見えたけれど、デブが学校にまで来て薬をねだり、それからネイサンより薬を選んだことに、かなりショックを受けていたらしい。学校の帰り、バイクを走らせている時に、トラックに気づくのが遅れ、よけようとして転倒してしまった。怪我はたいしたことはなかったようでよかったけれども、バイクはやっぱり危ないなあ。ヘイリーは、・・あなたに死なれると困るの、あなたは不死身じゃないの・・」「それから、バイクは車にかえて」。それからデブに会ってくると言って、出かけた。
デブにネイサンに近づかないでと言うヘイリー。すさんだ顔のデブがヘイリーに言う。「・・ネイサンは直に、あなたとままごとしているより、大学でバスケする方が楽しいって気づくはずよ。薬、残しといてあげる」。デブの気持ちの奥には、ネイサンをヘイリーに取られてしまったという寂しい気持ちがあるのだろう。
幻覚に怯えるダンは、とうとうカウンセラーに、「ここでの会話は一切もらさないでほしい。・・兄さんを殺したんだ」と打ち明ける。カウンセラーにどういうことかと聞かれて、ダンは、あの事件の日キースが学校に行くのを止めなかったと答えた。自分が銃で殺したとは言わなかった。 昔は助け合っていたキース・ダン兄弟。「兄弟の仲が変わったのは?」と聞かれて、ダンは、カレンの出産のとき、夜通し運転して行ったのに、兄さん(キース)がカレンのそばにいて、赤ん坊を抱いていたと。その時がきっかけらしい。・・でもダンの話は、本当のこととごまかしが混じっていて、どこまで信用していいのかわからない・・。
ブルックはレイチェルに中絶をすすめられてしまう。ロクな親にならないからなんて言われている。学校ではいきなりシェリンという子に、赤ちゃんは産んだ方がいいと忠告されたり、”クリーンティーン、ずっとバージンで”クラブに勧誘されたり。
ルーカスが朝、ペイトンの家に行ったら、異母兄弟デレクが迎えにくる。ペイトンを学校まで送ってくれるらしく、ルーカスも一緒に彼の車に乗せてもらったが、デレクはどうやらペイトンの写真ばかり取っているようで、ルーカスはおかしくないかと、デレクに何か不審なものを感じてしまう。
デレクはペイトンの銃に撃たれた足の傷跡を見たがって、写真まで撮っていた。ペイトンは弟がいたことが嬉しくて、デレクを信用しているけれど、なんだか、この義理の弟、どっかヘンな気がするなあ。
今夜はトリックでライブ。レイチェルが早速、ネイサンに近づいてきた。レイチェルはネイサンのロッカーに自分のグラビア写真を入れたらしい。いっそ本物見せてあげようかなんてことまで言ってと誘うけど、でもネイサンはそっけない。レイチェルはネイサンに、事故の話をしはじめた。これ、ネイサンの気を引きたいために、作戦変更なのかな?本当にこういうことには抜け目がないんだよね、レイチェルは。
デブがトリックに来て、スコッチを注文するが、カレンは飲まさないようにする。するとデブはいきなり、あなた(カレン)はクビよ、と言いだした。トリックの株式の過半数は私(デブ)が保有しているから、あなたをクビにできるの、いますぐねと。・・本当にデブは薬のせいで人が変わってしまった。
ヘイリーはネイサンから、ブルックの妊娠のことを知っていたんだろう?と聞かれる。ネイサンはどうしてルーカスに言わないんだよと聞く。ヘイリーが、なんて言われるか・・恐いんだよと答えると、ネイサンは「それは男にしたら人生終わりだと言われるようなもんだからな」って。・・・・皆、まだ大学進学を控えている高校生で、そう思うのも無理ないかなぁとは思うものの、でも、妊娠は女の子側にだけ起こる・・・
ブルックはグレンダから、シェリンが去年、教会のサマーキャンプに行って、親に連れ戻されたという話を聞く。ブルックはシェリンにキャンプで何が会ったのかと聞く。シェリンはその時に妊娠してしまったらしい。そして中絶したことをとても後悔しているようだ。何もなかったことになんかできないからと。
ペイトンは、ルーカスはブルックと別れたから、気持ちを打ち明けるつもりだとデレクに話した。マウスとレイチェルがブルックの妊娠のことを話しているのを聞いたデレクは、ペイトンに、ブルックの妊娠のことを知らなだろうとか、それからルーカスがブルックとよりを戻せるなら、ペイトンとはもう話さないと言っていたとか、あいつは君が思っているような奴じゃないとか、いろんなことをペイトンに吹き込んでいる。・・やっぱり、なんか変だよ、この異母兄弟。
帰ろうとしているネイサンを、レイチェルが「話たいことがあるの、事故のこと」と呼びとめて強引に誘っている。「事故のこと」と言われて、ネイサンはとうとうレイチェルの誘いにのってしまった。二人でバイクに乗って事故現場に来て、レイチェルが言う。「私、嘘ついてた、本当は覚えていることあるんだ。水の中で見たの・・・キース・・」と言う。・・・本当?ネイサンの気を引くために話を合わせているだけかもしれないと思ってしまう。 ダンと同じくレイチェルも全く信用できないんだよね・・・
ヘイリーがルーカスに打ち明ける。「黙っていたことがあるの。・・ブルックじゃないの。私なんだ、妊娠してるの。ネイサン、夢に向かって頑張っているし・・・だから、とても言えなくて。私、恐くて」ルーカスがヘイリーを抱きしめて言う。「大丈夫だから。この子には最高の叔父さんがついている・・」
デレクの部屋は壁一面ペイトンの写真で埋まっている。ペイトンの(エリーの)ジャケットを持っていったのはデレクだった。お金を渡した女にペイトンと同じ服を着せて同じ髪型をさせて・・。デレクの背中にはペイトンが渡したあのエンジェルの絵のタトゥー。やっぱりこの弟、絶対おかしいよ。デレクって本当にペイトンの異母兄弟なの?それとももしかしてストーカー?
人生は急にコースをそれることがある。
その時君はいったいどうするか。
その時君はガードをゆるめ、意外な人物に癒しを求めるか。
誰かに救いを求めるか。
それとも勇気を出して、恐怖に向きあい
信じた道を突き進むか。
それとも魂を闇に支配されてしまうのか。
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