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最低賃金が生活保護費に届かない

2008-08-26 | 政治〈国内〉

都内最低賃金27円上げ766円へ、でも生活保護費に届かず

 厚生労働省東京労働局は25日、都内の最低賃金(時給ベース)を27円引き上げ、766円とする方針を決めた。

 東京地方最低賃金審議会の答申を受けたもので、来月公示し、今年10月19日から実施する。引き上げ額は1991年以来、17年ぶりの高水準。

 改正最低賃金法の施行を受けて大幅増となったものだが、都内では現在、最低賃金が生活保護費より時給ベースで80円下回っており、同労働局は「段階的に解消したい」としている。道府県の最低賃金の改正は、来月までに出そろう。

 最低賃金は、雇用形態や国籍、年齢の区別なく適用される。(2008年8月25日19時44分  読売新聞)

  

最低賃金 まだ遠い生活保護との整合性(8月12日付・読売社説)

  
 
こんな「おかしい」ことがあっていいのでしょうか。働いている人の賃金が、国が「最低限度の生活を保障する」ー保障している生活保護費よりも、下回っている・・。働きながら「最低限度の生活」ができていない人がいるわけです。これは「段階的に解消」とか悠長なことを言っている場合ではなく、また、「引上げ額は17年ぶりの高水準」ー引上げ額が17年ぶりの水準だろうと現実には何の意味もありません。
これは、たぶん非正規雇用の話だけでなく、以前、私は、某会社の高卒の初任給金額を見て首をかしげ、友人の教師に「これはどうなのか」と尋ねたことがありました。その金額が妥当なのかそうでないかは、生活保護費と比較すればよくわかることでしょう。零細企業の厳しい状況もあるにせよ、これは早急に是正されるべきで、政府は今まで何をしていたのでしょうか。
 
 

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