くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

機械仕掛けの青い鳥(24)

2019-04-24 20:24:16 | 「機械仕掛けの青い鳥」
 立ち止まったニンジンが見上げると、青い空にとけこむような鳥が、三人を誘うように、ゆらゆらと左右に揺れながら、学校の方に向かって真っ直ぐ飛んでいった。
「後を追いかけて来いって、そういうことなのかよ」
 振り返った三人が気がつくと、今の今まで後を追いかけてきていた警察官の姿が、どこにも見えなくなっていた。
「どうなってんだ、こりゃ――」ニンジンが首を傾げると、青い鳥の行方を目で追っていたソラが、驚いたように言った。
「教室の中へ、入っていった」

「早く戻ろう――」

 ニンジンが言うと、三人は来た道を、息を切らせながら学校に戻っていった
 小学校の校門の前で、三人は足を止めた。頑丈なスチール製のゲートが、しっかりと閉じられていた。
 青い鳥は間違いなく、最上階の教室に入っていった、とソラが六年生の教室を指さした。ウミも、青い鳥が閉じられた教室の窓ガラスを通り抜け、中に入っていったのを見たと言った。
「追いかけてきた警察官が、どこかに姿を消した」と、ニンジンが言った。「青い鳥を見つけたとたんだ。ひょっとすると、あの警察官も、青い鳥を探して変装していたのかもしれない。だとしたら、とっくに先を越されたかもな――。だからって、ここで引き返すわけにはいかないぜ」
 ニンジンは、小さな手でゲートをつかんだ。鍵がかかっていなかったのか、スルスルと、力をそれほどかけていないにもかかわらず、あっさりとゲートが開いた。
「やっぱりな。もう誰かが、先に来てるってことだろう」
 三人は門を抜けると、ウミが使っている低学年の玄関に向かって行った。

「おい、緊急事態なんだ、靴なんか履き替えなくたって、怒られやしないよ」ニンジンは、上履きに履き替えようとしているウミに言った。

「おまえも、もし罠があったらどうするんだ」と、ニンジンが、手に靴を持って裸足で歩いているソラに言った。
「大丈夫かな……」と、心配するソラにニンジンが言った。
「警察官に化けるような連中だぞ、どんな妨害をしてくるのか、わかったもんじゃない」
「それじゃあ、二手に分かれよう」ニンジンが言うと、ウミが「えっ」と、不安そうな声を洩らした。
「おまえ達は、職員室に行ってくれ。生徒は誰も残っていないだろうが、先生は誰かしら残っているはずだ。もしかすると、青い鳥を見ているかもしれない」
「ニンジンは?」と。ソラが聞いた。
「オレは、六年生の教室を覗いてくるよ。二人が見たとおりなら、きっとなにかしら痕跡が残っているはずだ」
 三人は互いにうなずくと、二手に分かれて学校の中を進んでいった。
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よもよも

2019-04-24 06:13:49 | Weblog
やれやれ。

ひさびさ札幌出張で

昼は犬の名前に似た食事処に入ったんだけど

地下鉄の駅からはそんなに離れてないし、

確か去年も店に入ったときは

がやがや大勢でごった返してたんだけど、

昨日は余裕で3人座れるほど普通な感じ??

店に入った仲間内でも食事中そんな話が出て、

会計済ませて外に出ると、

ライスおかわり無限の定食チェーンとか、

中京当たりで人気の喫茶チェーン店とか

1年の間に外食できる店増えちゃって、

そのせいで客が少ないんだろうって、

推測だけど、きっとそうなんだわ。。

安くておいしい老舗なのに、

なくなって欲しくないなぁ。。

がんばって!!
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