ある機会があって富士フイルム社の話題の中判デジタルカメラGFXと同機用大判カメラアダプター(ビューカメラアダプター)の検証をさせて頂きました。ご存知の方も多いと思いますが、GFXは昨年のドイツ・ケルンで開催されたフォトキナで発表され一番の話題となったカメラです。国内でも京都、東京で行われた発表会には会場には入れないほどの方々の来場がありました。この時に小冊子の様な厚いGFXカタログが配られましたが、大判カメラユーザーにとって一番の驚きが冒頭の大判カメラアダプターが純正アクセサリーとして紹介されていたことでした。確かに大判カメラにニコンやキャノンの一眼デジタルカメラを装着出来るアダプターはこれまでもサードパーティより販売されていましたが、富士フイルムの純正でしかも中判デジタルカメラ用は初めてでした。特にGFXはミラーレスカメラと言う事もあり、従来の一眼デジタルよりもかなり焦点距離の短い大判レンズが使用できるのではとの希望もありましたが、今回の検証でこれが判明致しました。結論から言うとリンホフ2000や3000の様なカメラボディ部に広角レンズ用のフォーカス装置があるものは、何と90ミリレンズが使用できるのです。これは前述の一眼デジタルカメラ用と比べてかなり短い焦点距離なのです。さらに大判カメラアダプターのGFXを左右にスライドする機構を利用して同一被写体を左右2カットに分けてステッチング撮影をしてパソコンでつなぎ合わせば、画素数も倍近くになるだけでなく、より広角レンズを使った効果にもなるのです。いや〜っこれは大判カメラユーザー、特にリンホフ2000、3000のユーザーには朗報ですよね。今までのようにフィルムで撮影し、ロールフィルムホルダーの様に付け替えるだけで中判デジタル写真が撮影出来るのですから。またもう一つ特筆すべきところは、モニターを拡大してピントを確認できるのでルーペも不要なのです。同大判カメラアダプターはもうすぐ発売されるとのことですから注目下さいね。もちろんワイズでも、このセットを使ったワークショップ開催も企画したいと思います。お楽しみに。
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