日々是好日

懐かしき過去、期待の未来を希んで!

72年前の母校で陸士入校前、短期の仮教師に!

2016年11月08日 | Weblog

 72年前の昭和19年11月8日は大詔奉戴日と重なったが、母校の小学校の教員として仮採用され、初出勤した日である。何しろ陸士の入校が既に決まっているし、通知や連絡が有り次第直ぐさま入校せねばならない国に捧げた命だからである。それまで1〜2ヶ月間、仮に教員として母校に奉仕することとなった日である。県から不動岡小学校助教を命ずとの辞令をいただいて、今朝早々に母校へ参り、早速校長室で挨拶した次第であった。戦時中であり思えば國民総動員下でもあった。担当のクラスは四年生の男性組であった。思い切り精一杯張り切って、母校の後輩に良い教育をしようと決意し、その通り頑張った次第である。陸士合格のプライドは弥が上にも自ずから高揚して、「晴れ男日本男児此処に在り」の心意気は勤務中永続し最高に有意義に経過したのである。そして2ヶ月後の2月11日、紀元節の佳日、入校すべしとの陸士からの命令の令示があり、仮の教員生活は、約3ヶ月足らずで終止した。勇躍にして晴れて待望の陸士の将校生徒となった。勇ましく国のため、命を捨てる覚悟で、振武台の軍人となったのであった。