はじめのいっぽん！！

早朝、青の洞窟ツアーの準備をしている時にメールがなった。


「やったよ！！釣れたよ！！」



鮮やかな色した良型のカスミアジ。

短いメールだったが、僕には彼の興奮した様子が十分に伝わり、正直すごく嬉しかった。









「実は僕ね、ＧＴが釣りたいんですよ」

そう言って彼はシーバスロッドを見せてくれた。

丁度、ショアからＧＴを釣ることに憧れを抱いていた僕は彼と熱い握手を交わし、早速２人でお気に入りの磯へ。

潮も良く、ポイントに着くと良型のカスミアジが何度も目の前を横切り、

「なんか出そうだねぇ」

なんて甘い期待の中、２人で興奮気味にＧＴの話をしたことが懐かしい。

「また会う時はちゃんとＧＴタックル揃えて来るんだよ～」

そう約束してサヨナラした。



とてもじゃないけど、シーバスロッドじゃあ、ねぇ。。



それからの彼はＧＴフィッシングに対してもっと熱心になり、タックルを揃え、早朝からポイントへ通っては重たいルアーをキャストし続けた。




あの出会いから３年

初めて案内したポイントで、念願のＧＴをヒットさせることが出来た夕方６時

ロッドが大きな弧を描き、全体重を乗っけて応戦する彼の勇姿は感動的だった！！

水深５～７ｍ程のシャロー、根に周り込もうとするＧＴを沖合いへ引きずり出す。

ラインは勢い良く飛び出し、高速で逆転するスプール音は、釣り人にとって最高の瞬間！！




「もう少しドラグ締めてーー！！」



声はちゃんと届いていたのだろうか。




あっと言う間の出来事だった。



根擦れによるラインブレイク！！


彼はその場に座り込み、息の上がった声で言った。


「僕はとんでもないものを狙っていたんだね、ありがとう、、」


正直、悔しかった！！


もっとしっかりドラグ調整をしていれば…


もっとしっかりフォローしていれば…


反省と同時に、早くＧＴからルアーが外れることを祈り、港に戻った。





そして翌日、昨日と同じポイントから少し離れたシャローで、小さなナブラから出た１本

昨日ヒットさせたことで、気持ち的にも余裕があったのか、見違えるほど冷静なやりとりだった。



ＧＴと呼ぶには少し小ぶりだが、狙い通り浪人鯵のキャッチ＆リリースに成功！！


小さくてもやっぱＧＴってカッコいいね！！



狙い通りのキャスト、ルアーアクション、体当たり後のヒット、フッキングまでの間


ランディングまでの冷静な対応に３年間の成長を感じ、シャッターを切る瞬間、嬉しくて少し泣きそうになった。





「大きくなって戻って来いよ。」

そう言ってリリースしたＧＴは、ゆっくりと海に帰っていった。







ありがとう…




交わした握手に、出会った頃の熱い思いを感じた。

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どんな魚でも、釣り人にとって「はじめの一本」はとても嬉しい。

それが、なかなか出会えない一本なら尚更。

ここがスタートで、サイズアップを目指し、何度でも追いかける。

改めて、釣りの楽しさを感じさせてもらった１日だった。




ありがとう。



素敵な出会いに感謝！！



～Ｐ．Ｓ．～
早く記事アップして～、なんて、

こっちも何かと忙しいのよ。

そう言って、昨日も最後までワールドカップ感染してたじゃない！？

あ、あぁ、日本惜しかったねぇ。

あんな時間までビール飲んで、騒いでる暇があるなら、ちゃんと記事アッ・


いや、こっちの話です。






また明日も真夏日なんだってさ。



となればもちろん



全力の方向で！！



んじゃまた！！




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