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息子が8月24日水曜日、25日木曜日連休希望を出しておいてというので勇気をもって休み希望の表に記入してみた。
人数がそこそこいるので「いつも」は無理だけど「ごくたまに」ならば都合つけてもらえたりする。
でも水曜日木曜日は忙しい日…。
「おかん、他の人は休むことあるんだろ?社員だって休むんだからパートの特権発動しなよ。今まで自分のために休んだことないだろ?箱根にいこうぜ。」と。
旦那君は会社だからお留守番。
娘は課題があるから行かないと。
息子とデート♪
ふたりきりなんて娘が生まれてから初めてだわ。
娘が独り暮らしを始めてからも引き続きばばの面倒をみないといけなかったし。
思いがけなくグループホームに馴染んで穏やかに暮らしているばば。
でもケアマネさんの説によるとこのあと拒絶の時期が訪れることも多いと。
幸い嫌なことが起きないがいつ帰りたいと騒ぎ出すかわからない。
今しかない。
どこかへ行くなら。
「いつ行くの?」
「今でしょ。」
「あのさー、宿泊費とかオレ出すわ。まともなプレゼントなんて今までしたことなかったし。箱根は友達と何回か行ったからそこそこ案内できるし。」
感動~っ!
が、しかしおとといの晩に不吉な夢を見た。自分が救急車で運ばれて救命救急室にいる夢。
周りの人の声が聞こえるのに自分の声が周りには聞こえない。
周りの人がなぜか主任とブレイン君。
「塩分とりすぎていたからねえ。」とか、「お酒も毎晩飲んでいたらしいわよ~。」とか。
「ま、これで薬局も平和になってよかったじゃないですか。」とブレイン君。
「いくらなんでも言い過ぎでしょ。彼女は彼女なりにいろいろかかえていたみたいだし。」主任がかばってくれてる。
「そういえば、息子さんと出かけるのを楽しみにしていたみたい。」
え?なんで知ってるの?誰にも話してないのに。
「ダメだねー。さっさと処理するか。」(←ここからは仮面ライダーのショッカーみたいなのが白衣着てドクターになりすましてる。)
「え?ちょ、ちょ、ちょっと待って。明日は息子と箱根にいく約束がっ。」叫んでみるけど声にならない。
え~っ、嘘でしょ~っ。夢なんじゃないの~っ?
「夢だと思いたいだろうけど、残念ながら現実だ。君がしでかしたことの天罰がくだっただけだから潔く制裁を受けたまえ。そうすれば少しは患者の気持ちがわかるというものだ。フハハハハ…。」勝ち誇ったように高らかに笑う。
「一緒に仕事することもなくなるのね。残念だわ。」と主任。
「同情など必要ありませんよ。目の上のたんこぶがなくなるんだからむしろ喜ばないと。さ、求人求人。」とブレイン君。
リリリリリーン
けたたましくベルがなりストレッチャーが動き出す…。
あれ?なんか変。
おもむろに目を開けると見慣れた電気と見慣れた風景。
どうやら夢だったみたいだ。
が、しかし、妙にリアルで予知夢のようで月曜日も火曜日も生きた心地がしなかった。
ただでさえ「不安神経症」なのに、ことあるごとにダメ出しをされたのでは潜在意識の中に刷りこまれてしまい、夜な夜な様々は形で夢に出てくる。
と、いうことは娘は私に似てしまったわけか。
謎がひとつ解けた。
今さらのように自分自身のことがわかりかけてきたのかもしれない。
幸い全ては夢だったので箱根には無事にいくことができました。
ただ、「ロープウェイ全線開通」とポスターが貼ってあったのに定期点検のために運休。大涌谷に行きそびれました。(←バスがあるけど箱根フリーパスが使えない)。
旦那君が今朝早くに気がついてメールをくれたので行き先を変更し2日目は彫刻の森美術館でアート三昧してきました。ヘンリー・ムーアの作品が好きなのですが、今回はピカソの自由な生き方と奇想天外な作品に刺激を受け、部屋を片付けたらアトリエをつくりたいなと。
制作とは心からあふれでるものを素直に表現することで、技法にとらわれず自由な素材で自由に作るということなんだと。べつに商売する訳じゃないんだし。
いままでの作品、写真にとっておけばよかったなー。
所詮自己満足の世界だけど、それはそれでいいのではないかと、大自然の中の大きな露天風呂で朝の日差しを存分に浴びながら思いましたとさ。
そうそう、人と人とのコミュニケーションも堅苦しく考えずに感じるがたまに気の赴くままに。
が、しかし、了見狭くなりがちで、心広くなれないんだよね。ま、人間なんてアダムとイブが禁断の果実を食べてから神から世俗的な生き物になりさがったわけだから。
一日目は最新型のロマンスカーで箱根湯本にゆき、箱根登山鉄道で強羅へ。ケーブルカーに乗り公園上(こうえんかみ)で下車。駅の近くの「箱根美術館」
で陶芸や埴輪の世界に浸り、庭を散策。息子と二人の時間を満喫(?)。
ばかふたりなので知識はないけど感性は豊かだからそれぞれそれなりに感動。庭には息子が大好きな紅葉がたくさん。
「秋に来たいよね。」と息子。
距離的には可能だけど連休がとりにくいふたり。
旅館の額に「一期一会」と書いてあった。まさに一度きりだからこそ大切にしたい。旅も人とのふれあいも。
が、しかし、途中何度か因縁つけられたり嫌な思いしたり。
心ない人もいるから仕方ないんだけど。
宿泊は箱根湯本「天成園」。
露天風呂がとにかくすごい。
食事はバイキング形式だけどなかなかなもの。
そんなこんなで大人になった息子とふたりで旅を楽しんできました。
台風じゃなくてよかったー。
生きててよかったー。
また明日から真面目に生きていかないと。いつ死んでも後悔しないように。そして死ぬ間際に悪口言われないように。でもたぶんおそらくブレイン君みたいな人はこちらに非がなくても過去のことをほっくりかえしてネチネチ説教したがるんだろうな。ばばみたいに。人を見下すことで自分を正当化する。日本人にありがちなパターンだからね。
自然に囲まれて入る露天風呂は最高の解放感。いままで何に縛られていたか。それは「家を売るオンナ」の中のセリフにも出てきてビックリ。
思い出にしがみつき、しきたりにとらわれていては永遠に心が解放されない。
「解放されましたーっ!」
ゆうこもそう叫べるようがんじがらめの束縛の糸をひとつひとつほどき、自分らしく、自分のために生きないと。
残りの人生は限られているのだから。
でも永年母親に支配されてきた人間は支配がなければないで不安で落ち着かない。
複雑な心境だけど少しずつ変わっていきたい。楽しく暮らすために。
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