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イレブンで買った沖縄フェアの「サーターアンダギー」。
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小さいのが6個入ってて120円なんだけど、
たまにはお皿にのせて優雅にいただこうかと思いまして。
陶芸が好きで、
といってもまだ軽焼の絵付けしか体験したことはありませんが。
しかも小学生の頃旅行先の軽井沢で…。
「器(うつわ)」を見るのが好きなので、九州に住んでいた頃は旦那君の故郷の山口県の萩焼の郷に行ったり、ママ友と有田陶器市にでかけたりしました。
有名な作家さんの作品は素晴らしいと思いますが、無名の方の独特なセンスの作品を見ると思いが伝わってくるようでワクワクします。
ラーメンどんぶりの柄をしみじみながめたことありますか?
こどもたちがまだ小さい頃、「おかあさーん、手にラーメンどんぶりの印がついちゃった。」と。
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ラーメンどんぶりの内側に無数に並ぶこの模様。
おもちゃか何かのあとなんだけど、
こどもの想像力の豊かさにビックリ。
昔「とっとこハム太郎」が流行ったときにサンタさん(←クリスマスプレゼントを持ってきてくれるサンタクロースさんのこと。)が届けてくれたハムハムハウスが今でも大切にとってある。
毎年サンタさんにお願いして何種類かあるんだけど、
ハムハム人形を使って想像の世界でふたりで仲良く遊んでいた時代が懐かしい。
思い出深いものは捨てがたく、お風呂であそんだカラフル水車とか、小さな洗濯機とか。
しまじろうのお砂場セットはつい最近までとってあったけど、
ばばの家への引っ越しの時にサヨナラをした。
アパートは唯一自分で選んだおうちだったので引っ越しの時は涙があふれたけど、
「住宅ローンとか家賃とか払わずに済むんだからそれでいいじゃん。」と旦那君に諭された。
が、しかし、
父の死後、実家には長い間ばばがオンリーワンで住んでいたので(←旦那君は転勤族なのだ。)、あちこちにばばの面影がしみついている。
まだばばはピンビンしてるので、家具とか道具は捨てるわけにはいかず、仕方ないので我が家の家具を処分し、冷蔵庫も捨てて、思い出の品々との別れに泣いて泣いて泣いた。
「家なんて所詮うつわでしかないじゃん。」と旦那君。
「雨風(あめかぜ)しのげて眠れればそれで充分だよ。」と続ける。
男の人は仕事に出かければ職場があり、職場の人々がいて、人とのつながりがある。
でも、
専業主婦にとって、家が全てで、家という空間のなかで慣れない主婦業と子育てに孤軍奮闘せざるを得ないのだ。
ましてや転勤するたびにせっかくできた友と別れ、慣れない土地で孤軍奮闘を一から始めないといけない。
結婚したときは新築の社宅だったんだけど、共働きで忙しく、ふと気がついたら切迫流産で入院していた。
息子が生まれ、1才になるかならないかのときに横浜に転勤になり、娘が生まれ、落ち着く間もなく旦那君の父親が肝臓癌になり、九州へ。
築年数40年以上の崩れかけた社宅での生活は思い出したくもないけど、未だにベランダごと下に落ちる夢を見る。
父が悪性リンパ腫になり、急遽逆単身赴任をお願いせざるを得なくなり、みつけたアパートがお気に入りの物件だったわけ。
ばばが普通の人なら同居していたんだけど、ほら、「毒母」だから。
はじめから一緒に住んでいればなんとなく馴染めるのかもしれないけれど、別々に暮らしていた同士が一緒に住むのは様々な難題を突きつけられることが多い。
ばばは娘のために、と、高級食器を揃えたり、調理器具を揃えたり、毛皮のコートを買ったり、着物をあつらえたり等々してくれたんだけど、
令和の時代、着物を着る機会はほとんどないし、忙しくてスカートすらはかない。
ばばのお気に入りのノリタケの食器には金があしらわれているんだけど、電子レンジにかけられないからヤマザキパンの白いお皿の方が使い勝手がいい。
我が家の食器の半分近くがヤマザキパンの白い皿なんだなー。
毛皮のコートとか宝石とか昔はステータスシンボルだったかもしれないけど、
社員じゃないから薬剤師会のパーティーとか学会とか縁がなくなったし、親戚もみんな高齢化して行ったり来たりもなくなった。
一時期ブランドものが流行り、有名ブランドの服を着て、有名ブランドのハンドバックを持って、有名ブランドの靴を履いて闊歩するのが流行ったけれど、
学生の頃もそういう人がいたけど…。
昔からラフな服装が好きで、中学時代も高校時代も制服の他はジャージとGパンとラフな服しか持っていなかった。
今は仕事の時は服装規定があるので夏は白い半袖ポロシャツに紺色のズボン、冬は白いブラウスに紺色のベストかセーター、そして紺色のズボン。
プライベートでは、一時期は猫渕さんシリーズにハマっていたけど、今はSuzuriで見つけたメジェドさんシリーズとかさめニャンとか。
「白衣」は好きなんだけど、白衣にふさわしい人物なのかといわれたら、自分的には薬剤師としてまだまだだと思う。だからまだまだ修行せねば、と錆び付きそうな頭に喝をいれてみたり。
その人の懐の深さを現す言葉として「器(うつわ)」という言葉を使うけれど、
器が大きい人ってどんな人?
器って曖昧な基準だよね。
サーターアンダギー、大きく見えるけど、
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お皿の大きさはこれ位なのでサーターアンダギーは小ぶりなの。
「器が大きい人」か。
了見狭い人ならたくさん会ってきたけどな。
「器が大きい人」。
父がそうだったのかもしれない。
優しくて面倒見がよくて。
でも厳しくしなければいけないときは厳しかったな。
最期のお別れの時に列が途切れることなくいつまでもいつまでもお焼香の煙が途切れなかったのは己に厳しく人に優しくの精神を忘れなかったからなんだと思う。
ばばにとって大切なのは学歴とか地位とか名誉とか世間体で、形のないものに執着していたんだなー、と。
でも、
戦争をくぐり抜けて戦争の前もあとも常に闘い続けてきた結論がそれだったのかもしれないな。
女って孤独なのかも。
結婚して名字が変わるし、
家事も子育てもできて当たり前で。
「良妻賢母」か。
自分は愚妻バカ母だな。
人並みにできることあるのかしら?
そんな私が薬剤師で、
そんな私がPTA会長で、
そんな私が母親でよかったのだろうか?
「器」って、入るものでもなく、決めるものでもなく、
フィーリングで選んで、変幻自在でいいんじゃないかしら?
昨日息子がみていた番組で、せっかちさんとのんびりやさんの1日の生活ぶりを比べていたんだけど、
せっかちな私は常に時間に追われて自分を追い詰めてるんだなー、と思った。
今日は天気がいいけど、洗濯物が少ないので洗濯をお休みした。
干してないから曇ってきても気にならない。
干してないから入れる時間を気にしなくていい。
「よし。映画を観に行くぞ❗」と張り切ってみたものの、
ゴミが気になりグリーンセンターに持って行った。
「GWだから混んでるだろうなー。不馴れな運転手多いからもらい事故とかの可能性もあるよねー。」
結局餃子の王将でプチ贅沢の「王将ラーメン」を食べた。
主婦にとって外食自体が贅沢なんだけど、
「おかん、それって昭和な考えだよ。」と息子。
大人しかいない我が家。
悠々自適なはずなんだけど…。
どの家にも難題のひとつやふたつはあるものなのかもね。
明日は仕事だ。
鋭気を養うために昼寝でもするか。
洗濯物干してないから時間を気にしなくていいし。
だって私は還暦過ぎたおばあちゃまだから。
↑言ってみたかっただけ。
ちゃんと時間になれば起きるの。
真面目なのよ。何事も。
でも、
真面目はストレスたまるからほどほどにしないとね。
ほどほどに、もストレスたまるの。
めんどくさい性格だわ。
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