何かがのり移ったらしい。
昨日から早起きして活動してる。
自由を手に入れたんだけど、時間の使い方がわからない。なんせ生まれて初めて自由を手に入れたわけだから。
母親からの束縛が嫌だったくせに、呪縛から解き放たれると不安でしかたない。
子を愛するあまりにあれこれ指図をして自分の描いた理想に近づけようとするのは親として当然だと思いがちだが、その理想は実はこどもにとって重くのしかかるプレッシャーだったり、嫌いなこと、苦手なことだったりする。
逆に親から強要されて嫌いだったものが実は自分の得意なことだったりもする。
自分の知らない自分。
人格は決してひとつではなくて、自分の中にはたくさんの自分がいるんだ。
たとえばお客さんがクレームをつけてくるとしたら…。
え~っ。めんどくさいことになったなあ。
とか、
仕事だから仕方ない。言い分を聞くとするか。
とか、
わかるなあ。私もそう思うもん。
とか、
何かあったのかなあ。期限悪そうだなあ。
とか。
それぞれ受け止め方が違うのは自分の精神状態にもよりんだけど、自分の中に天使の自分と悪魔の自分とだらけた自分と几帳面な自分がいるからかもしれない。
いろいろなことがあるけどさ、攻撃してくる人もいるけど、助けてくれる人もいる。
早起きしてごみ捨てに行くと誰かしらが話しかけてくる。
「おかあさん元気してる?」と。
ばばはあのあと穏やかに過ごしているらしい。忙しくてしばらく会いにいってない。あわよくばこのまま私のことを忘れてくれないかなあ、なんて悪魔のゆうこが思ってみたり。
でも、離れているから殺人事件を起こさずに済んだのは確かだ。
煮詰まるとろくなことはない。
離れてみて初めて母親の存在の大きさに気がつく。
束縛されていないと落ち着かない自分がいる。
自分で考え自分で行動する。
それはとても大切なことなんだけど、母親は子供のことが心配で心配で心配で…。
ついつい先々手を回してしまう。
それが子供の自立を妨げていると大先輩が指摘していた。
二十歳過ぎたら自立を促し、そっと見守る。それが大事かな。
いや、生まれたときから大切なことは伝えていかないと。
我が家のポリシーは兄妹仲良く。
親は残念ながらいつまでもは生きていられない。どんなに我が子を守ってやりたくても。
だから何かあったときにはお互いを頼り助け合って欲しい。
家族で乗り越えてきた様々な試練。
そろそろ平穏が訪れてもいいと思うんだけど…。
人生は修羅場だ。
だから共に手をとり支え会うパートナーが必要なのではないかと。
たとえ相手がこの世にいなくても父のように心の中で信念が生き続け魂は永遠に生き続けるのだから。
背後霊となって助けてくれてるんだよ。だから元気出さないとね。
その人の分も生きないといけないんだからさ。
で、気がつかないだけで助けてくれる人がたくさんいるから、目を開いて耳をすまさないと。
元気だそうね。私もあなたも。
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