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誰だってやるからには上手くなりたいと思うに違いない。
負ければ悔しいし、思い通りのショットが打てなければもやもやする。
ある日外テニ仲間が隣のコートを見て、
「あのおじいちゃんね、こないだプライベートレッスン受けていたの。いい年こいて今さら何を学ぼうというのかしら?」と。
還暦過ぎたら向上心など持つなということか?
「君みたいな低レベルな薬剤師がいつまでも居座ってるから有能な6年制卒の薬剤師を採用できないじゃないかっ。」と、ブレイン君に言われたし。
還暦=引退?
「いやいやまだまだ現役続行可能なんたけど。」と、言いたいところだけど…。
心は永遠に少女なのに、身体は着実に衰えてゆく。
たとえば、ケーキバイキングでどんなにがんばってみても胃がもたれて思うように食べられない。
人の名前とか思い出せなかったり、同じ話を何回もしたりする。
振り向けば忘れる。
何か別のことに気持ちが捕らわれると、取りに来たものを忘れて、「あれ?何を取りに来たんだっけ?」と、思い出せなかったり。
転職前の年明けに突然かつてない気持ち悪さに襲われて、立っていられなくなった。
横たわる私の口に「低血糖じゃね?」と息子がチョコレートを放り込んだ。(←喉につまることがあるから真似しないでね。)
年齢を重ねると実に様々なことが起きる。
因果関係が明確なものもあるけれど、たいがいは「何かしたっけ?」と原因が思い当たらない。
「ま、ひと休みすれば治まるだろう。」と、とりあえず横になりたいところだけど、ほとんどのケースで外出時や仕事中などなど横になることも座ることもできない。
職業柄具合が悪そうな人を見るとつい声をかけてしまうが、看護師ではないので救急車を呼ぶか、誰かに助けを求めるしかない。
「薬剤師とは病気や事故や災害の時、役に立てないなあ。看護師になれば良かったなあ。」と何度も思った。
まさか薬剤師の業務内容が激変するとはびっくり。今ではトリアージとか様々な形で人々の役に立てると勉強会で知った。
でも、
所詮スペシャリストな薬剤師ではなく、普通の薬剤師なので医療行為はできないから…。
消防署主催の勉強会で救命士の資格を取得したが、あくまでも初歩的なもので、いざ本番というときに人工呼吸も心臓マッサージも冷静にできる自信がない。
白衣を着ているときは別の人格なので仕事はきっちりとやるけれど、
白衣を脱ぐと素の自分に戻り、「ああ、もう若くないなあ。」と思うことだらけ。
足が上がってないのか低い段差につまづく。ワックスが効いてるお店の床に足を取られて平坦地でもつまづく始末。
閉経後激太り。(←介護や仕事のストレスの影響もある)
新陳代謝が低下してるところに睡眠時間の確保が難しく、平均5時間なのでストレスは身になる一方。
会社の健康診断でメタボと言われ、観念して指導員さんに健康指導をしていただいた。
それを機に健康に目覚め、血圧計を買い換えて健康管理を始めた。
三日坊主になりかけながらもとりあえずダイエットに取り組み…。
呼吸器科の主治医の先生にも「痩せます‼️」と宣言し、職場でも宣言し、あちこちで宣言。
還暦前後になんだか何もかもやる気が出なくて「老年期うつ病」かな、と思ったりもしたけど、
外テニスで元気を取り戻した。
楽しいことは身体にいい。
でも、
外テニスも人間関係混沌となり、逆にストレスに。
「もう年なので寒いからしばらく休みます。暖かくなったらお会いしましょう。」とグループラインにメッセージを書き込んだ。
「私はお楽しみ会的な感覚で参加してるので悪しからず。」と書き足した。
暑くても寒くてもテニススクールを休まないテニきち(テニスきちがい)ゆうこ。寒いのを理由にして一旦距離を置くことにしてみた。
「楽しみで始めたのにストレスになるのなら行かなきゃええやん。」
一旦嫌になるととことん嫌になるめんどくさい性格。
なんだかいろいろなことが混沌としてきて疲れちゃった。
それともおばあさんだからすぐに疲れるのかな?
認定薬剤師の更新単位着々と取得しています。
若い薬剤師さんたちと切磋琢磨しています。
年齢に縛られていては人生もったいない。
いくつになってもやりたいことにチャレンジして技を極めたっていいじゃん。
運転も上達したら息子の車や旦那君の車(←ふたりとも頭おかしいから普通じゃない車に乗ってる。)も運転できるかもしれないし。
赤い口紅を塗ってロードスターを颯爽と運転する。
テニス以外の目標みつけた。
一時期足が痛くて杖ついていたけど、今は大丈夫。
あちこちガタがきてはメンテナンスを繰り返し、
あとどれくらい現役薬剤師でいられるのか。
私と会うことを楽しみにしてく!てるお客様が増えて来た。
ありがたいことだ。
身体を大切にしないとね。
嫌いな野菜を豊富に食べるには鍋料理がグッド。
できることなら素敵なおばあちゃんになりたい。憎まれものにはなりたくないけれど、
血は争えないからばばみたいになるのかも。
あさイチで老後の暮らし方を特集している。
理想と現実は違うんだけどね。
いずれにせよある年齢を過ぎると坂を転げるように歳を重ねてあっという間におばあちゃん。
やりたいことは若いうちに。
「大人になればなんでもできるんだから今は勉強に専念しなさい。」と言われたけど、
普通の生活さえなかったし、
「いい高校に行って、名門大学に進学し、いい仕事に就けば幸せになれる。」
そう言われてがんばってみたものの、
普通の幸せすら手に入らず、
でも、
とりあえずなんとか生きてるからそれでよしとすべきなのかしら。
よくわからない。
とりあえず眼科行ってきます。
眼圧測定が怖い…。
手術から2年が経過しました。
ドクターに感謝です。
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