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三者面談の前に主治医から状況説明と今後のことについての話があり、流れはすっかり退院の方向へと向かっていた。
法律上は任意入院とは本人が希望した場合に1ヶ月の期限を設け、身元引受人をあらかじめ決めた上でしか認められないものであり、本人が退院を希望した場合は期限が来なくても退院させなければいけないらしい。
マジか…。
そのあと本人を交えて三者面談になり、
本人の気持ちをみんなで聞くことになったんだけど、話しにくいとのことで紙に書くことになり、
そこに書いてあったのは「前回も今回もゲームのやりすぎで入院することになりました。」とのみ。
主治医は退院したい気持ちを両親に伝えなさいと促したが、それ以外は何も語らなかった。
リモート面談ではあえて言わないでおいたが、課金のこと、誹謗中傷で彼氏さんから損害賠償請求されていること、スマホは解約すること等々を淡々と伝えた。
そのあとは予想通りの展開で、主治医のすばやい身のこなしにより取り押さえられ、拘束部屋に連れていかれ、閉じ込められた。
ばばの時もそうだったけど、娘の時も他になす術がなく、娘の自由を奪ってしまったのだ。
いっそのことひと思いに、と何度も思ったが、息子を殺人犯の子にしてしまうわけにはいかないし、休みもほとんどなく身をすり減らして働いてる旦那君に迷惑をかけるわけにはいかない。
限界なのはわかっていたけど、誰に訴えてもまともに話を聞いてくれなくて、今更のようにまともな主治医が現れたからといって元には戻れない。
結局娘を救うことなど無理だったのだろうか?
それともここまで頑張ったのだから病院にお任せしてよいものなのだろうか。
「娘を愛しているけれど、化け物が棲みついてしまい恐ろしい…。」と主治医に打ち明けた。
「その化け物を一緒に退治していきましょう。」主治医はそう答えた。
薬のことも治療法のこともいろいろと検討してくれてまめに連絡してくださる。
何かしらの糸口がみつかるかもしれない。
今はただ祈るのみ。
困ってる人に親切にすればきっといつか娘を助けてくれる人が現れるんじゃないかな。
そう信じて頑張るしかないか。
前向きに生きるなんてムリっ。
だからせめて沈没しないよう重荷に感じるのはやめよう。
こんなときは旦那君型でB型で良かったと思う。修羅場のあとに一言、「ねえ、先生ってさ、Aさんに似てるよね。声もそっくりだよ。」
Aさんとは一緒に仕事してる薬剤師さんのこと。
さすがキングオブB型。
でも旦那君は半休しかもらえなかったから、「先に帰っていいよ。あとは事務手続きだけだから。」と、いうことでオンリーワンで待つことに。
忘れた頃に事務のお姉さんが現れて、書類を作成し、主治医が再び現れて、治療方針を説明。
全てが終わったのは13時近く。
4月前半の入院費を払い、駅まで歩き、まっすぐ家に帰るのはちょっと、と思ったので、スカイツリーに行きました。
入院費は目玉が飛び出るほどの金額なので、精神疾患の公費の届け出とか健康保険の限度額の手続きをあらかじめしておかないと大変なことに。
専門病院なので入院が決まった時点で支払いに関わる説明と同時にその辺の話もしてくれるのですが、通常は説明がないので(←あくまでも個人で手続きするものなので)知らないがゆえに経済的窮地に追い込まれることもあります。
そんなこんなで人生最大のピンチはとりあえず様子を見ることになり、
ばばのコロナは連絡がないので薬が効いて復活したのではないかと。(←何かあれば連絡を、とお願いしてありました。)
そういえばばばの老人ホーム、在宅担当の薬局が変わるみたいで契約書に必要事項を書いて送ってくださいと手紙に書いてあった。
これからの薬局経営は在宅訪問数が重要になっていくので介護施設は大口の顧客として取り合いなのかもね。
グループホームの時はAからBになったけど、今回はCからAになるのね。
Aは地元の大手。Cは大手ドラッグストア併設。Bは在宅中心。
ふーん、そうなんだ。
大変そうだねー。
なんて悠長にかまえてはいられない。
これからは「かかりつけ薬剤師として在宅も含めて地域医療に貢献する。」というのが厚生労働相の方針。
6年制卒の薬剤師はもちろん、ベテランだからこそ活躍できる部分もあるかもしれない。
「認定薬剤師」の資格が欲しかったのはかかりつけ薬剤師になりたかったから。
チャンスがあれば訪問とかもやってみたい。
そんな時に限ってこどもは熱を出すのと同じように娘がドツボった。
母親はどこまで責任を負う必要があるのだろうか。
こどもが法律上大人になった場合、何かあったときの過失責任は?
わからない。
わからないことだらけ。
人生とはそんなものなのだろうか。
あぁ今日もまたあれこれ考えちゃってるよ。
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