続 遠い～♪世界に～♪

誰だって強制されたらやりたくなくなる。

強制されなくても、労をねぎらってもらえないとだんだんとどうでもよくなってきたりする。

ルーチンワークを始めた頃は仕事ができることの喜びを感じたのに、慣れてくると新鮮味がなくなり、飽きてきたりする。それはごく普通の感覚であり、決して不真面目なわけではない。

家事はルーチンワークに似ていて、日々の繰り返しにいつしか刺激を求めたくなってみたり。
だから素敵な人が目の前に現れたり、優しくされると浮気するつもりなとなかったはずなのに、ふと気がつくと…。なんてこともあるんだ。

宝石とかゲームの課金とかもそうなのかもね。憂さ晴らしってやつ？

世の中の誘惑の種は数えきれないから、誘われるがままに、なんてことも多々ある。

でも、大概は誘惑を振り切り真面目に律儀に生きている。
不平不満は心のなかにしまいこみ、何事もなかったかのように笑顔で過ごしてる人も多いんだ。

営業スマイルというけれど、顔で笑って心で泣いて…。

管理職もPTAも係も当番も好きでなったわけじゃないのに、いろいろいわれる。

でも、大学も結婚も子供も大概は希望したものなのだ。
親は選べないけど子供は生むか生まないかを選択できる。
大学も結婚も押し付けられたものではないはず。
仕事もやろうとか、これならできるだろうとか思ったから始めたはずだ。

こんなはずではなかったと思うことはたくさんあるけど、そんなときは不平不満を言ってもいいけど、

いつしか当たり前の日常に慣れてしまい相手に対して様々な要求を突きつけたり、できないことへの苛立ちを覚えたりする。

高学歴の女は子育てが下手だというけれど、その典型だったと思う。

人と同じことができないとひどく叱られた。

だから育児書通りにいかない子育てに苛立ちをおぼえ、他の子と同じようにできない我が子に苛立ちをおぼえ。

特に息子は奇想天外で、マイペース。
「なんでおかあさんの言うこと聞かないのっ！」と叩いたことも数え切れない。男の子の親なら理解してもらえるだろうけど、はたからみたらただのパワハラだ。

隣の奥さんが毎日怒鳴ってる。
息子さんはおとなしくていい子なんだけど、母親は学校の先生だったから完璧主義。

近所の奥さんも毎日怒鳴ってる。
母親は普通の人なんだけど、息子さんがパパに似てわんぱく小僧。
パパも小さい頃あれこれやらかしたが、大人になったら行動力があるので町内会やPTAや少年サッカーの世話係で活躍している。

夢中になってるときは見えないものってたくさんある。
とくに子育て。

職場でも渦中の人の時は災いごとに気をとられて大切なことを見失う。
そう。ブレイン君に目をつけられて集中砲火をあびた私のように。

冷静に考えてみると、彼は私のことが気に入らないのではなくて、完璧主義がゆえに見劣りするもの、規範を破るものが大嫌い。ほら、学校の先生ってさ成績のいい子は可愛がるけど他はボロクソいったりするじゃん。暴言ってやつ？

仕事はね、自分からやめたら損をする。収入を失うし他でも苦労するから。どこも大差ないから目をつぶって現状維持が無難。嫌なやつはやがて自然といなくなるし。

でも身体を壊しそうなら逃げないと。
家庭を壊しそうなら辞めないと。
失うものがでかすぎるから。

夫婦はね、結婚式で契りを交わしたんだよ。

「健やかなるときも病めるときも共に手を取り合って生きていくことを誓いますか？」

「はい。」

と。

自分と人生をあゆみ、荒波を乗り越え、もめたり嫌気がさしたりするけれど、50過ぎるとこの人しかいないんだ、大切にしなきゃとある日気がつく。で、気がつくと天国へと行ってしまうことが多いんだ。
天に召されていなくなってから連れ合いを失ったことの重大さに気がつく。

辛いことを乗り越えてはじめて見えることはたくさんある。
何が大切か？

それは人それぞれだけど、
たまには冷静に自己分析してみるのも悪くないなと。

りんぐさん、ブレイン君は鏡そのものかもしれません。

彼はひょうきんな一面もあり、本当は優しい人でしたとさ。

たまには宴会もいいかもしれない。
お酒は遠い～♪世界に～♪

違う意味で遠い世界に行かないよう飲みすぎには気を付けましょうね。

生きるのも悪くないから。
意外な発見があるし。