電気を失った夜
一切の電化製品の音が止まった
ただ電池で駆動している
壁掛け時計だけは別だった
一切の闇に
少なからず感じている不安を
助長するように
いつもは聞こえやしない
規則正しく時を刻む音が
耳障りに聞こえた
食器棚の隅に追いやられていた
余った誕生日ケーキの
細長いロウソクに火を灯すと
夏の虫のように
おのおのの場所にいた
家族が集まり
一塊になった
煎餅を噛み砕きながら
頭を掻く音
耳をほじる音
服をさする音までもが
和んだ
詩人mimi R3.5
電気を失った夜
一切の電化製品の音が止まった
ただ電池で駆動している
壁掛け時計だけは別だった
一切の闇に
少なからず感じている不安を
助長するように
いつもは聞こえやしない
規則正しく時を刻む音が
耳障りに聞こえた
食器棚の隅に追いやられていた
余った誕生日ケーキの
細長いロウソクに火を灯すと
夏の虫のように
おのおのの場所にいた
家族が集まり
一塊になった
煎餅を噛み砕きながら
頭を掻く音
耳をほじる音
服をさする音までもが
和んだ
詩人mimi R3.5
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