砂で固めたような環境は
潤いがなくなった途端に
ボロボロと
崩れるようになった
いまの状態を維持しようと
両手で支えているが
指の隙間から
サラサラと流れ出していく
感覚がたまらない
諦めて手を放し
崩壊後
修復すればいいかと
考えるが元に戻すことは
無理なような気がしてならない
さらに必死に
身をていして抑え込む
砂は私の体を
飲み込むつもりなのだろう
迷いなく流れ続ける
いろいろな感情が
力強く心を叩いている
泉のように涙が湧けば
この状況を改善できるのだが
辛辣きわまりない崩れ方に
私の目からは一滴がやっとだった
「砂」詩人 mimi R3.5.5
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