mimi日和

おたちより ありがとう
詩人MIMI 詩の紹介
それに日記
ついでに備忘録

詩 「砂」

2021-05-05 21:50:48 | 

  

砂で固めたような環境は

潤いがなくなった途端に

ボロボロと

崩れるようになった

いまの状態を維持しようと

両手で支えているが

指の隙間から

サラサラと流れ出していく

感覚がたまらない

諦めて手を放し

崩壊後

修復すればいいかと

考えるが元に戻すことは

無理なような気がしてならない

さらに必死に

身をていして抑え込む

砂は私の体を

飲み込むつもりなのだろう

迷いなく流れ続ける

いろいろな感情が

力強く心を叩いている

泉のように涙が湧けば

この状況を改善できるのだが

辛辣きわまりない崩れ方に

私の目からは一滴がやっとだった  

                          「砂」詩人 mimi  R3.5.5



最新の画像もっと見る

コメントを投稿