こんにちは。
詩人 MIMI です。
大宮公園には 競輪場があります。
サッカー観戦に行くとき
必ずそのわきを通ります。
先日行ったときに
ラジカセのようなものを自転車に乗せ
歌謡曲を流している方がおりました。
その時の体験から
詩がうまれました。
第九
競輪場の入口の前
自転車の荷台に縛り付けたラジカセで
老人がボリュームを上げて音楽を流している
ベートーベン交響曲 第九番 ニ短調 第4楽章
通りすがりの人々が
彼を一目する
私もそのひとり
彼の体は音楽に酔いしれ揺れている
手にもつ青いラベルのワンカップの効果かもしれないが
しかし実に満足そうな表情をしている
さあ 歌おう
フロイデ― シェーネル ゲッテルフンケン
トホタル アオスエリユィジウム
心地良い 歓喜の歌を
競輪場から出てくる
理性を失った顔を
修繕する作業の一環のように
音楽は鳴り
彼は歌い続けている
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