ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

学生向けエコツアー♪♪村の若者とワークショップ編 in Lombok

2017年01月08日 | ⇒【学生他(2016年12月)】

今回のエコツアーでは、タナ・ベア村の若者たちと一緒に「村ツーリズム」「ごみ問題」について、考える時間を設けました。

Yui-Tool sudah membuat workshop bersama pemuda, di desa Tanak Beak.

全体の流れはこんな様子でした。

ワークショップ1では、

●ツアー受け入れ団体のトニーさんからお話し(トニーさんが立ち上げたごみ銀行についても)

9月のワークショップのふりかえり(参加者の大部分が入れ替わりました)

●若者たち自己紹介

村の若者たちには、名前と年齢と出身地の他に、日本について知っていることも言ってもらいました。「HONDA」「TOYOTA」「KAWASAKI」などのワードが出てくるかと思いきや、「NARUTO」「ONE PIECE」「DRAGON BALL」「DORAEMON」などのアニメタイトルが並びました。

●グループワーク

日本人グループ⇒「ツーリストの視点から見た、村のいいところ・気になるところ(環境面)」(冒頭の写真)

インドネシア人グループ⇒「ツーリストが来るまでに準備したこと」「ツーリストに聞いてみたいこと」

●共有(話し合ったことを発表します)

インドネシアの若者たちからは、

「ツーリストが来るまでに準備したこと」⇒「住む場所を整えた(環境をきれいにした)」「伝統的な遊びを用意した」「ツーリストが喜ぶことを考えた」「村独特の料理を準備した」など

「ツーリストに聞いてみたいこと」⇒「日本の生活はどんなですか?」「日本のごみ処理システムについて」「日本はどうしてインドネシアより発展しているのか?」「日本の伝統はどんなものですか?」「日本人はどんなふうに勉強していますか?」「日本の食べものはどんなものですか?そしてこの村の食べものについてどう感じましたか?」「どうして日本はとてもきれいなのか?」「日本の村とこの村で、どんなところが違いますか?」「この村で生活してなにか気になることはありますか?」

日本の学生たちからは、

「ツーリストの視点から見た、村のいいところ」⇒「人が優しく、受け入れてくれる」「暮らしそのものが文化で、特別何かをしなくても私たちにとっては新鮮」「村の人同士のつながりが強い」「宗教について身近に感じた」「ごはんが美味しい」・・・など。

「気になるところ」⇒「ごみのポイ捨てが気になった」「時間の感覚が日本とは少し違っていた」

それから、若者たちの質問にできる範囲で答えました。

●ごみの調査

翌日のごみの調査では、ゆいツールが開発した「ごみについて考えるプログラム」(写真下)を一緒に体験したあと、若者たちとごみ探しにでかけました。

ごみ探しもなにも、そこらじゅうにごみがあるので、学生たちはびっくり。

どんなごみが落ちていたか。村の若者にワークシートを書いてもらいます。

彼らにとっては、見慣れた風景。いちいち、「それはなんのごみ?」と聞かれながらワークシートを記入します。

住民にヒヤリングも行いました。

「いつもどこにごみを捨てていますか?

ほぼ全員が「家の裏よ」「家の前とか裏よ」

「ごみ処理について特にやっていることは?」

「集めて燃やす。それ以外はとくになにも。」「一部は売るけど、他は燃やすわ」

「道端や川に落ちているごみを見て、どんなふうに感じますか?」

「めちゃくちゃね」「いい気がしないわ」「迷惑だわ」

「ごみによる危険性を知っていますか?」

「ごみを燃やすと火事になる可能性があるわ」「ごみのせいで水が流れなくて洪水になる」「蚊が発生するわね」「臭いわ」「知らないわ」

驚いたことに、住民はプラスチックごみを燃やした煙が、人体に有害であることを知らない様子でした。

調査後に、共有しました。

●ワークショップ2

午後に行ったワークショップ2では、日本のごみ処理システムについて日本の学生より簡単に説明してもらったあと、「村ツーリズムを発展させるためのアイデア」をグループで考えました。

●「村ツーリズムを発展させるためのアイデア」

ツアー参加者より

「ごみをきれいに!」「植物の名前を看板に書いて紹介する」「ツーリストに村の売店で買い物してもらう」「村の歴史や文化をツーリストに紹介してほしい」「ツーリストを朝の散歩に誘おう!(自分たちが参加してよかったから)」「村人との触れ合いもたくさん用意しよう」

インドネシア人より

「ともかく環境衛生を向上しなければ」「村の伝統の遊びを紹介する」「村の近くの観光地を案内する」「地域独特の食べものの紹介」「ササック族の伝統の紹介」「ツーリストへの礼儀、サービスの向上」「伝統衣装体験」「道の清掃」「ツーリストの要望を理解する」「地域のインフラの改善と人材育成」「ツアーのプロモーション」

そうです。若者たちよ、やるのは君たちです。ゆいツールは陰で支えるだけ。

最後は、村の若者たちひとりひとりに「日本の学生たちと交流して、ワークショップに参加してどう感じたか?」「次のツアーに向けて、あなた自身ができること」をワークシートに記入してもらいました。

みんな、日本人と仲良くなれてとてもうれしかった様子でした。写真撮影も、この後延々個別に行われました。

残念だったこと。村の女の子と日本からの男子学生が直接話す機会がなかったこと。

みんな恥ずかしがり屋でした(イスラム教徒のため、積極的に男性と交流できなかったのかも)。

ツアーの様子はこちらでも。

ごみ銀行での学び編

村での生活満喫編

次回のブログは、ギリ・メノ島とギリ・トラワンガン島での体験報告です。

(山)

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