日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

お金の使い方に関する考察

2009年08月19日 05時50分58秒 | 日本事情
 学生の頃に自分が何にお金を使っていたかを思い起こすと、ゲーム、CD、書籍、漫画、海外旅行、ビデオレンタル、カラオケ、ボーリング、語学学校、衣服に使っていた。この中でも一番大きい出費は海外旅行、ゲームとCDであったと思う。
 
 学生時代は塾講師と家庭教師に励み、1ヶ月で15万近く稼いだ月もあったが、それはすべて年に1回の海外語学研修で消えてなくなっていた。あの時きちっと貯金したり、自己投資に使っていたりすれば、もう少し違った人生を歩んでいたかもしれないとも思うが、そこは若気の至りということだろう。
 
 あの頃から約20年弱後のアラフォーの現在、全然お金使っていない。
 
 まず、ゲームは大学4年生位の時点で興味がほとんどなくなってしまった。音楽はまだ関心があるが、インターネット時代になり、YOUTUBEなどで視聴すればいいため、CDを買う必要性はなくなった。ビデオもレンタルしなくても見られるし、本当に見たい映画は映画館で見ることにしている。ブラジルにボーリングはあるが、カラオケはないため、歌いたくても歌えない。
 
 また、海外に住んでいるため、どこか他の外国に行きたいという欲求がわかない。そもそも、長期休暇がないために、遠い外国に行きたいと望んでもいけない事情もある。お金はあっても、暇がない状況なのである。近場を旅行すればいいという考え方もあるが、ブラジルに11年半も住んでいると、国内を旅行しても全然感動しない。アルゼンチンとかウルグアイなどの南米の国々も陸続きだから、スペイン語を話して少し雰囲気は違うだろうが、基本的には同じである。だから、旅行したいという意欲がわかないのである。
 
 日本の書籍だったら、買いたい文庫本はたくさんある。でも、こちらの本は品数も少なければ、そのヴァリエーションもないため、読みたいと思わせてくれるものは少ない。ポルトガル語のいい勉強になることは確かだが、関心のない本を語学の勉強目的で義務的に読むのは嫌だ。従って、書籍を買う機会も少ない。
 
 こうなると、唯一の出費は衣服関係である。ここ2年ほど結構品質のいいものを多数購入してきており、数も揃ってきた。でも、物ばかり増えるのも嫌なので、最近はあまり買っていないし、これから先もそれほど出費することもないだろう。
 
 世間では、IPODとか携帯電話、MP3プレーヤー、薄型テレビ、WIIとかが人気商品のようである。音楽は好きだからよく聞くけど、ここブラジルは治安が悪いからIPODなんか聞きながら道を歩いていたら、道端で襲われる確率が格段にアップするため、買いたいとは思わない。携帯も1年前に安い基本的な機能がついたものを購入しており、それで十分である。薄型テレビはここ1年ほど一気に価格がリーズナブルになってきており、近い将来買いたいが、それほど緊急性はない。
 
 敢えて買いたいものを捻り出せば、コンピューターかもしれない。現在のデスクトップは、ちょうど2年前に購入したものである。ただ、ここ2年余りの技術の進歩は遅いようで、僕が持っているコンピューターのスペックが現在の平均的なコンピューターと比べても全然見劣りしない。だから、あと1年は現役でバリバリ使えそうで、購入の大きな動機になりえない。
 
 実は今年の3月に排気量1000CCの新車を購入しており、大きな買い物をしてしまっている。だから、大きい買い物は抑えるべきである。でも、新車気分も最初の1ヶ月くらいで、購入後5ヶ月経った今はもう新車気分も全くない。もう次にどの車に買い換えようかと思っているくらいだ。人間の欲というのは本当に恐ろしい。ただ、いろいろな意味で最低3年は我慢して乗った方がいいと思う。次は、ぜひトヨタかホンダの車を購入して、ブラジルで「日本」に貢献したい。
 
 今一番自分を幸せにしてくれるお金の使い道は日本旅行だと思う。これもまた大きな出費であるが、仕方がない。ただ、豚インフルエンザで2学期の開始が2週間遅れ、その影響で大学の日本語公開講座の開始も遅れてしまった。従って、日本に年末に帰国できるか今のところ分からない。でも、日本に帰りたい。

 僕にとってすっかり外国となってしまった黄金の島「ジパング」へ。

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