先日、友人と久しぶりに会い「暑気払い」。
暑さしのぎの飲み会だけでは味気ないので、ビールをよりおいしくするためのウォーキングをセットしてくれた。
石神井池・三宝寺池(東京都・練馬区)をぐるり」と周る散策コースを楽しんだ。
都の二十三区内とは思えない、自然の豊かな公園である。
湧水、池、森、野鳥、植物などが豊富であり、直射日光が当たらない日陰を選びながらぐるりと巡るコースを歩いた。
三宝寺池は森に囲まれ、静かなたたずまいである。
鴨、アオサギ、川鵜などが見られたが、他にも、まだまだ多くの種類の野鳥が棲息しているそうだ。
三宝寺池の脇に「石神井城址」と刻まれた碑があり、そこは中世の石神井城の址である。
三宝寺池と石神井川に挟まれたところに位置し、堀と土塁に守られた簡単な構造のお城である。
関連情報は、ところどころに設置された案内板を頼りに入手する。
平安末期~室町中期、この地で勢力を誇った豊島氏の城だったが、後に、太田道灌に攻められて敗れ廃城となったそうである。
廃城となってから、復元・再建されることはなかったようで、遺構は少ない。
土塁が残っているが、雑木が繁り教えられなければ、そのまま通り過ぎてしまいそうなところである。
保存措置のため出入りは禁止されている。
この緩やかな登りを登ると、内郭があったところ。
内郭は平たんな土地で、建物などがあったとされている。
発掘調査の結果、深い空堀と土塁に守られていて、堀と土塁の高さは10mもあったことが分かっているという。
ここに建つ石神井氷川神社は、豊島氏の創建とされる。
豊かな自然の中の散策と、石神井城址の見学で軽く一汗かいた。
そのあとは、「昼のみできます」の看板をあげる店に入り、遅い昼飯とした。
いつものごとく遅い昼飯はそのまま飲み会につながり、夕方まで続いたのだった。