幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

お目当ては「静岡おでん」

2025-02-24 | グルメ

今回の静岡県への旅行では静岡市内に一泊した。

例によって、ホテルのフロントで食事処情報を入手すると、スタッフから「あおいヤ」さんを教えてもらった。

昭和の時代を思わせるレトロな造りの居酒屋さんで、メニューは豊富だった。

私は、旅先では高級店ではなく、むしろ、このようなご当地の味を提供してくれるお店がうれしい。

 

まずは、何はともあれ「しずおかおでん」は欠かせない。

メニューには「しぞーかおでん」とあるので、「しぞーかおでんの盛り合わせ」を注文する。

卵、大根、牛筋、こんにゃく、竹輪、はんぺんの六種が一皿に盛られてきた。

このおでんの特徴を挙げれば・・・

●おでんダネは串に刺さっている ●黒はんぺんが入っている  ●だし粉がかかっている・・・こんなところであろうか。

特に、普段食べているおでんには「黒はんぺん」を見ることはなく、「はんぺん」といえば白くてふわっとした柔らかいものである。

つゆが黒いので、醤油の「「しょっぱい」味が強いのかと思ったが、何本でもいける味であった。

それと、黒はんぺんの柔らかさも意外に感じた。

それぞれダシが良く滲みていておいしかったが、魚粉と青のりの「だし粉」が一味変えてくれる。

 

静岡らしいものをもう一品、それは「はんぺんフライ」を注文。

黒はんぺんをフライにしたもので、この料理も静岡ならではの調理方法だと言えよう。

ころもに包まれ、黒い(グレー)はんぺんが見える。

ソースをかけても良いが、そのままでもOKである。

魚の生臭さがなくなかなかイケる味で、ビールにもよくあった。

 

他にも刺し身などもいただいたが、太平洋に接する静岡県だけに魚はうまい。

通路を挟んで両側に小部屋が並ぶお店は徐々に席が埋まり、満席状態になった。

お隣のテーブルでは、地元のサラリーマンらしい6人のグループが、おでんを前に威勢よくビールを空けていた。

 

もう一か所、ホテルでは、「青葉おでん街」の場所を教えてくれた。

後学のために見ておこうと立ち寄ったが、横丁におでん屋さんが軒を連ねる様子は想像以上であった。

ここは次回のお楽しみとしておくことにした。

 

駿府城や久能山東照宮など歴史をたどるのに加え、静岡の夜の街も楽しかった。

東京から新幹線に乗ればアッという間に着く距離である。

「しぞーかおでん」の味を思いだし、また行きたくなることであろう。

 

 

 



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