☆☆ゆきのおと Yuki's Note ♪☆☆

☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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「5月14日 向島、堀切の菖蒲、桜馬場」

2020-05-14 18:32:40 | 『都見物日記』

 向島は↑画像右上。お宿は京橋なので、地図よりもっと南側。

 

『都見物日記』(六)‥‥ ④

 五・一四  今日は天気にて六時に起き、本日は富士山を見に参るつもりにて早くしまい候得共、少々ふじの方へ曇りがかかり、天気はよく候得共 これでは富士は見えませんと皆々申、ふじ見はとしまり(←※傍点有り)不申、八時過より向島の辺へゆき 堀切のしょうぶ見に出掛け、これも感心の所有之、桜馬場 とても長さ実に感心の事。堀切のしょうぶの所には ちんと数寄屋風の座敷有り、其れが十五、六軒、間には四帖半が三座も有り、景色宜敷也。

 三時頃に途中にて昼めしたべ、ちんちん帰り、又馬車にのり新橋迄のり 内へ帰り付候得ば、轟殿は電信局より電信届きおり 又すぐ 其事にいでられ候。御母様はすぐお昼寝遊ばし、私は風呂に入りに行き候。夕暮より三人とも内也。夜食たべ ゆるゆるとして早くいね申候。

    

 

 5月6日に登場する「佐原芳どの」、画像で↑偶然にも向島百花園を造園した人が骨董店経営の「佐原何某」という名前で驚いた!

 富士山が雲に隠れて見られなかったようですね。残念〜 でも桜や菖蒲園が見られてよかったよかった


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