畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

ユリ栽培農家の多忙な朝

2014-09-08 04:00:05 | 風景

 先日の朝、山の畑での朝仕事を終える途中で軽トラを停めてマックスと降りた。
我が家の直売所「農天市場」にユリを出荷してくれる若者を訪ねようと思っての事です。


 一人で黙々とユリの伐り出しに精を出す彼を見つけました。
ユリは強い日差しから守るためにカンレイ紗と言う布のテントの中で育てられています。


 ユリの栽培は、年に一回で終わるのではありません。
春先から3~4回同じ畑に植え付けを繰り返します。

 栽培技術の進化で、冷蔵保存された球根を冷蔵状態から解放すると休民が明けて芽が出るのです。
雪国魚沼の花卉栽培農家は、半年近く雪に畑が埋もれるハンディが有り、こうして無雪期に一年分の仕事をするのです。


 彼方に越後三山を望む山上の畑ですが、ゆっくりと景色を眺める時間も無いでしょう。
夏と冬で、体重が10キロ近くも違う人もいると言う過酷な労働です。


 向こうに見える市街は朝霧に埋もれて見えます。
きっと、サラリーマン家庭ではようやく起き出すかどうかと言う時間帯。

 彼も長年勤めた会社のサラリーマン生活から、いわゆる脱サラをした一人。
元々、親御さんがされていた仕事を手伝っていたからスムーズに仕事を引き継げたのでしょう。

 農天市場の営業が終わったら、また一緒に打ち上げでみんなで一杯飲みましょう。
今でも誘いたいけれど、朝から晩まで働く仲間は呑み始めてすぐに全員で眠りだすかも知れませんからね。
コメント
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