来年までの老朽化地下タンクの改修義務問題とともに、ガソリンスタンド業界の厳しい経営状況が表面化しており、
すでにご承知の通り、一般紙や各種メディアでも報道されています。
石油業界にとっては、非常に切実でしかもセンセーショナルな記事です。
『変化と試練』の時代は確実に到来しています。
ガソリンスタンド倒産ラッシュ 平成24年度は過去10年で最悪に?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120622-00000558-san-bus_all
以前から申し上げている通り、
SS(ガソリンスタンドという業態)そのものが時代の構造的な変化やエコカーなどの普及により急速に構造的な変革期を迎えているということです。
私は以前から、
SS業界は時代という「大河」の中を流れている「盥(タライ)」の中のアメンボのようなものだと感じていました。
やがて、タライは変化という激流に突入し、大きな瀑布(滝)に達するはずだとも申し上げてまいりました。
もはや、誰にも「SS数減少」の勢いを止めることはできないはずです。
しかし、「石油流通ビジネス」を大局的にとらえると、当面ビジネスが消滅することは絶対にありえません。
「変化」というものがどのような形で進んでいくのか、そして、さらに「その先」にあるべき石油業界の『姿』を模索すべき時代です。
業界、そして個々の企業としてみずからの方向性についての意思決定を強いられているともいえるわけですが、
時代の流れについていけない企業も多いわけです。
大河はやがて、さらに穏やかで大きな流れとなり、その後大海へと向かうはずです。