今日午後、千葉市議会の代表質疑に、もりた真弓市議（花見川区）が登壇しました。昨日、議会運営委員会で、一般質問が文書質問に変更決定されましたが、感染対策が本会議場で十分行われていると感じます。市民の負託を得ている議員自身が、議員の質問権を制限することはあってはなりません。
もりた真弓市議の代表質疑で私が気になった質問について質疑応答形式でお知らせします。
◆パラリンピック学校連携観戦を強行したことについて
【もりた真弓市議】
緊急事態宣言を発令しても感染が増え続ける要因はデルタ株の強力な感染力と共に、パラリンピック学校観戦を強行したことが、矛盾したメッセージとなり、市民への信頼と協力が得られにくくなったと考えますが、市長はどのようにとらえていますか。
【神谷市長】
コロナ禍においても、感染リスクが抑えられ実施可能なものは実施し、教育機会の確保を図るという観点から、パラリンピック学校観戦は市内での開催であることに加え、会場まで借り上げバスでの移動、会場内の安全な動線確保、着席時に一定の間隔を空けるなどの対策を講じることで、感染リスクを抑えることが可能であると考え、校外学習や修学旅行などの教育活動と同様の基準により実施を判断しました。
パラリンピック学校観戦後、引率した中学校教員が体調不良となり、ＰＣＲ検査の結果、陽性となったことを受け、保護者のみなさまから観戦継続に対する不安の声が大きく寄せられ、保護者の不安を完全に払拭し、ご理解・ご協力を得ることは難しい状況であったと認識しています。
今後も、子どもたちの学習や貴重な体験の機会確保のため、感染リスクの精査と予防対策を十分に行い、教育活動の展開を検討していきます。
【もりた真弓市議】
パラ学校連携観戦で引率した教師が感染していたことが判明し、観戦中止を求める世論に押され、千葉県が観戦を中止し千葉市でも中止に至りました。市長は、誤った判断をして感染者を発生させたことについて、保護者と市民に対して陳謝すべきですがどうか。
【神谷市長】
今回の若葉区内市立中学校におけるクラスターでの保健所調査では、感染経路は特定できなかったものの、学校教育活動上の感染の可能性があると考えられることからクラスター認定されました。
感染経路が特定できていないとは言え、学校教育活動上でのことであり、学びの環境を整え、教育機会を確保する意味においては、本市として感染防止対策を徹底する責任があると考えています。
また、会場での感染を楽しみにしていた児童生徒のみなさま、プログラム参加にあたって不安を感じさせてしまった保護者のみなさま、準備により負担をおかけした現場の教職員のみなさまには大変申し訳なく、心よりお詫びを申し上げるとともに、今回感染が判明した方々の早期の回復を祈念しています。
◆子ども・青年学生への支援事業について
【もりた真弓市議】
８月６日には、民青同盟千葉中部地区委員会のみなさんが千葉市への要請行動を行ない、学生の高学費の実態や、社会とのつながりがないという困難に対して、市としての支援が求められました。千葉市は困窮している学生の声に、誠実に答えることが必要です。青年や大学生の支援制度や相談窓口、責任をもって取り組む担当はどこなのか、お示しください。
【川口副市長】
子ども・若者総合支援センター（Ｌｉｎｋ・リンク）では、社会生活を円滑に営む上で困難を有する子ども・若者について、様々な相談に応じ、情報の提供や助言、関係機関への橋渡しを行なっています。
生活自立・仕事相談センターでは、仕事や生活に困りごとや心配を抱えている方に、相談員がどのような支援が必要かを相談者と一緒に考え、具体的なプランを作成し、寄り添いながら自立に向けた支援を行っているところです。（中略）
今後も、青年や大学生が抱える悩みや相談に的確に対応するため、各相談窓口において、専門性の維持、向上に努め、相互の連携を図りながら、適切な支援につながるように取り組んでいきます。
【もりた真弓市議】
コロナ禍で困窮する学生・青年向けに食料品や日用品を無償提供する「もってけ市」の取り組みは好評で、継続のための支援が求められています。行政が間に入り、食材や日用雑貨等、生活支援の物品を提供してくれる業界団体につなげることも含めた支援策は検討されているのか、おたずねします。
【川口副市長】
本年８月に、千葉市などにキャンパスが所在する私立大学と短期大学が参画している「ちば産学官連携プラットホーム」と「フードバンクちば」に協力を呼びかけ、現在、両者で大学生への食糧支援に向けて、実施方法等の検討を進めているところです。
今後も必要に応じて、関係団体との調整、情報提供や周知等に努めていきます。
青年学生の支援の窓口については、責任をもつ担当と聞いていますが、こども未来局、保健福祉局、経済農政局の取り組みを紹介したのみで、十分な答弁とは言えません。食料支援については支援策の検討が行われていることがわかりました。一歩前進です。
