佐々木ゆうきの日記〜平和とともに歩んで〜

議会改革の先進議会である北海道芽室町議会へ



 今日明日と芽室町の視察です。ふくなが洋市議、中村きみえ市議、かばさわ洋平市議、私の4人で伺いました。昨年予定していましたが台風の影響によって、今回に延期となっていました。今朝からの強風と帯広空港の天候不良により、新千歳空港か羽田空港に引き返すことがあるとのことでしたが、無事に着くことができました。

 今日は芽室町議会に伺い、議会改革についての調査です。芽室町議会は定数16名で議会事務局は事務局長、事務局次長、書記、臨時書記(年10時間程度)の3.5人という体制です。2011年の改選後から議会改革と活性化をする上で議会基本条例が必要であるという議論が高まり、2012年に議長から議会運営委員会に諮問しました。その年の7月から協議を開始し、翌年3月の議決(全会一致)までの6か月間で正副議長・正副議会運営委員長会議(56回)、全員協議会(16回)、議会運営委員会(30回)、議員研修会(5回)、町民意見交換会(8回)など協議回数113回にもなり、議会基本条例には、これまで積み上げてきた議会改革と活性化策と、これから新たに取り組む議会改革と活性化策を明記したとのこと。条例を制定するだけでなく、その後の進行管理、評価、点検・見直しを確立されています。2015年度までに議会改革・活性化策を22策実施、今年度は議会政策形成サイクルの充実、町民との意見交換の充実、議員間討議(自由討議)の実践、タブレット端末を利用した議会ICT化計画の推進と実践を進めるそうです。ホームページはほぼ毎日更新し、資料は公開され、かなり充実したものとなっています。議会ICT化では、フェイスブックとツイッター、LINEはすでに実施済みです。私たちが視察している様子もフェイスブックページにアップされていました。

 通年議会では定例会議の日程はすでに決められていて、さらに町民や団体等との意見交換会を受けての調査・協議、政策討論会を実施し合意形成を図る、本会議で決議するという委員会活動の改革がされています。議会の広報広聴機能についても年間の議会活動を示した議会白書の公表と議会報告(議会フォーラム)、毎月発行の議会だより、ホームページやSNSによる発信、無料ハガキによる町民などからのホットボイスを日々受けるといった体系が確立されています。
 議員研修は2012年から議員研修計画を策定し年50万円の予算を計上して4年間で計41回研修会を開催し、町民にも公開、議長へのレポート提出義務化をしています。芽室町議会は議会運営や公共政策の識見のある学識経験者を議会サポーターとして依頼し、連携をしているのも特徴です。議会モニター制度や議会改革諮問会議を通じて提言や意見聴取によって、議会運営、政策提言につなげるための努力が進められています。

 これまでの積み重ねの上に立って、さらに議会改革を進めようとする取り組む姿勢、議会基本条例を達成するために常に改革の意識を持ち続けようとすることに学ばされました。まだまだ書きたいことはたくさんありますが、このあたりにしておきたいと思います。視察後に、町民の方とお話しする機会があり、「以前と比べて変わったとは思う」という感想もありました。

 今日は対応していただいた議会運営委員長の常通議員、仲野議会事務局長、剣持議会事務局次長、白取事務局職員のみなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました。

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