私の質問の2点目は津波対策です。これまで津波浸水はないとしていましたが、千葉県が津波浸水予測図を発表しました。現在、千葉市で進められている「津波ハザードマップ」での避難経路などの前提となるものです。湾口10mの津波の場合、到達する中央区は2.9m、美浜区は2.5mとなっています。市は「津波の浸水規模や区域は極めて小さい」としています。私は「浸水がありうることも前提に対策をおこなうことが必要」と求めました。
具体的な津波対策については、「津波が発生した場合の避難場所までの避難経路についてどのように検討されているのか」との問いに、「浸水地域の特定、浸水発生状況の予測、浸水が予想されない場所の特定、地形や工作物の危険箇所の把握をしたうえで、浸水が及ばない場所までの経路を検討していく」と答えました。
また、避難場所も示す津波警戒標識や海抜表示板を設置して津波対策の充実を求めました。「津波避難ビルには海抜表示を記載し、自治会などが設置する既存の案内看板などの活用も関係所管と協議していく」としました。
写真は以前ブログでも紹介しましたが、鴨川市内の電柱に付けられた海抜表示板です。自分がどの高さにいるのか分かるようになっています。海抜10~12mくらいの場所にも設置してありました。
私の質問があったその日の毎日新聞の夕刊に、「見通し甘い、東京水没も」と、質問で少し触れさせていただいた関西大社会安全学部長の河田惠昭教授のインタビュー記事が掲載されていました。「津波で堤防の外側の水位が上昇した場合に、水圧で市街地の地面から海水が噴き出す可能性がある、液状化による地盤沈下などにもよって浸水が長く続き、首都機能が麻痺する」と指摘されています。「最悪のシナリオ」を知った上での注意喚起と対策を講じることが大切としています。
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