伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

感覚

2008-04-16 23:58:50 | Weblog

 普段私たちが何気なく使っている電話は大変便利なものである。距離とか移動時間を気にせずに用を足せる便利な文明の機器である。まっ今では自分の大切な時間を浪費するために使っている方々が多い気がしないでもないが…

 そして、電話の便利さと裏腹に怖い部分は相手の顔が見えないことである。今ではお互いの顔を見ながら話をできるテレビ電話というものも登場してきているようだが、まだ多くは顔の見えない電話であろう。
 顔が見えないことの怖さというのは、相手が目の前にいる緊張感から開放されている状態なのである。  例えば、恋に悩み、相手に自分の気持ちを伝える時でも電話だとできてしまうことがあると聞く。常識的な抑制力が働かなくなっているからである。喧嘩をするにしても、相手が見えないものだから言いたいことを言い、エスカレートすることだってある。便利さを良しとして肝心のことを忘れてしまっている輩が多くなってきているのではないだろうか。


 先日のことである。某業者から電話がかかってきた。日曜日ではあったが、差し迫った仕事を自宅でしていてた時のことである。ゆきたんくさんでいらっしゃいますか?こちらは***********のKと申します。ワンルームマンションの経営についてお電話させていただきました。
       私は「あまり興味ないので結構です。」と申し上げた。
      間髪入れず、 「あっ、一戸建てですか賃貸ですか。」

 私の返事に対して、何も感じていないのだろうか?
 休日の午前中に電話をかけてきて矢継ぎ早な話を続けるのである。
 「お休みのところ失礼します」とか、「今お話を聞いていただけますか」とか、「今、お時間よろしいですか」とか、営業マンであるのならばこの辺は常識であろう。
 一戸建てか賃貸かお聞きしているんですけれども。」不満そうな声で言われたのである。私は不機嫌そうな声で「はい?」と聞き返した。相手の声は聞こえているのである。聞き方に対しての返事であった。

 ちなみに我が家は一戸建てである。「はい?」と言った訳は、「一戸建てかマンションか」ということであれば答えたであろう。「賃貸か?」というのはまず常識的には聞かないはずである。まぁ、マンションでも賃貸のケースはあるとは思うが無礼な聞き方だと思う。それと休日の無礼な電話に腹を立てたからでもある。
 まして、「興味がない」と聞いた後、矢継ぎ早に物を言い、こちらの話を聞かないのであれば、それは話の強要である。
ゆきたんく  「申し訳ありません、あまり興味がないもので失礼いたします。」その瞬間、

業者「話を聞かないなんて失礼じゃないか!」と電話口で大声で言われたのである。

 ゆ「あなたは営業の方ですね。休日の午前中に電話をかけてきて、こちらの都合も聞かずに話を続けるとは何事ですか。加えて私は興味がないと申し上げました。あなたのために申し上げますが、今のような対応では営業という仕事は成立しませんよ。例え私があなたが薦めたものに興味を持っていたとしても、あなたのところでは頼まないと思いますよ。」

 それに対して謝罪どころか、
業者「私はあなたの老後を心配しているんです!その気持ちを分らないのですか!」

ゆ「あの、私はあなたのことを何も知らないのですよ。顔を見たこともなければ、話をするのも初めてじゃないですか。そのような方に心配と言われてもねぇ。」

業「あなたの仕事は○○ですね。だからそういう対応をするのですね。よ~く分かりました。」
 私はあきれた。先方はこちらの情報を調べて電話をかけてきているのは分かる。営業で自分に都合の悪いことを並べられると、こちらの仕事のことをあげつらい、だからそういう対応をするのだと言う。
    「申し訳ありません、失礼します。」私は電話を切った。 しばらくはムカムカした気持ちが治まらなかった。ワンルームマンション経営の電話は、いまだに休日になるとかかってくる。できるだけやわらかい対応につとめているが、前述した失礼な奴からもかかってくる。どんなに声色を変えても、本人だと分かってしまうのに、別人を装ってかけてくる。
 その時は「今、仕事中なので失礼しますと、すぐに切ってしまう。まぁ、顧客の確保に必死なのだろうが、性急すぎたり自分の常識に合わせて物を言えば相手は拒否するであろう。 まして、電話では相手の心は分からないものであることを理解しておかねばならないであろう。

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