ゆきたんくが小学校4年生の時に大阪で万国博覧会が開催された。
開催期間は夏休みにもかかっていたので、クラスメートの中には行く子もいたのだ。
ゆきたんくの興味は、3つ「太陽の塔」と「ガスパビリオン」と「リニアモーターカー」だけ。
あとも見てもつまらないと思っていたのである。
父親からも「行きたいか」と言われたが、「お金がかかるからいい」と遠慮したのであった。
そのお金があれば、サンダーバードのプラモデルの良い奴を1号~5号まで揃えたい気持の方が自分の中では価値が高かった。
今考えると勿体ないことをしたと思っている。
ただ、子供の価値観というのは大人とは絶対に違うということだ。
自分の心の中で一番のものを優先するのだ。
そう、交通博物館の話だった。
1970年万博。15年後には実用化されるという話だった。それから45年・・・
今では飛行機が大丈夫になったゆきたんくだが、かつては絶対に乗らない乗り物であった。
理由?
怖いから。
リニアモーターカーができれば、東京大阪間が1時間だという。
早くできないかなと思っていたのだ。
大阪に何の用もないのにだ。
子どもってそんなものだ。
かわいいじゃないか。
ただ、自分の中でも分からないのが新幹線の運転手になりたいと思っていたゆきたんくがリニアの運転手になろうと思ったことはなかった。
JNRのロゴが懐かしい。
現在のゆきたんくは思う。
生きている間に乗ることができるのだろうか。
これも子供の頃の夢の一つだ。