角川スニーカー文庫
恩田陸、小林泰三、新津きよみ、乙一の4人の作家さんが短編を共通のテーマで競作している1冊です。
タイトル通り、テーマは殺人?
乙一さんにのめりこんで、大人買いしまくっている友人に、「恩田陸があるよ」と教えてもらって借りました。
借りたのよ。買ったんじゃないのよ。めずらしいでしょ~~~
「水晶の夜、翡翠の朝」 恩田 陸。
ヨハンのお話。時系列でいくと、「麦の海に沈む果実」の後。理瀬が学園を去った後の物語になるんでしょうね。
『笑いカワセミ』という悪意のゲームの謎解きをするヨハン。
「わらいカワセミにはなすなよ。ケケラケラケラケケラケラとうるさいぞ」
3番まであるこの歌の通りに事件が起こり、最後の標的がヨハン。
一見弱くて守られる立場のように見える少年が、結局ヨハンに向けられた刺客だったのだが。。
一歳下の彼を、普通に別れを言う形で「処理」してしまうヨハン。
そこには、あからさまでも、秘めたものでも、とにかく「殺意」ってものが感じられず、ヨハンのその住む世界の異常さを映し出す。
ただ、非常にヨハンらしいっていうかヨハン健在っていうか・・・いいんだな。そこが。(不謹慎ですかね、、)
やっぱり、こういう昏い世界を描かせたら、恩田陸は天下一品!思わず、もう一回この一連のシリーズを読み直そうか、、と思っている私がいたりする。
「攫われて」「還って来た少女」の、二作は。
さらっと、、、読みました・・・
前後2作があまりに印象深く、ごめんなさい。
感想書きません。。すみません、、、
で。
「SEVEN ROOMS」 乙一。
母親の買い物をふたりで待っていた高校生の姉と小学生の弟。突然殴られて意識が無くなり、気が付いたときは3m四方の箱のような部屋に入れられている。
そこにあるものは、にごった水の流れる溝と、鉄の扉のみ。扉の下に5cmほどの隙間があって、一日に朝1回だけ食パンと水が差し入れられる。
本来ならば何も訳がわからないままになるはずだったのだけれど、弟が小柄であったことから、流水の中をたどって、流れの上流に3部屋、下流にも3部屋、合計7部屋の同じような部屋があり、一部屋を除いたそれぞれに一人ずつ女性が閉じ込められていることを知る。そして・・・
いや。
怖かった。ほんとに震えがくる怖さ。とてつもない恐怖。
スプラッタなお話もある程度読んだことはあるけれど、これはそういう物ではないんですね。狂気の理由がわからない。狂気の正体の見えない恐怖。何故こんなシステム、ルールなのかに一切触れない。殺される側が必死に解読したルールとその後の対応。そちらに感情は溢れかえっているんだけれど、殺す側の心が全く見えない。たとえ「悪霊付」でも何でも、そういうものが見えていたほうが怖くない、そう真剣に思ってしまいました。
怖かったー。夢に見るくらい怖かった。正直思い出すと今でもキモチワルイよ・・
乙一さんは、以前「白」と「黒」のジャンル訳?がされているのをチラッと目にしたことがあるんですが、これが、「黒」なんでしょうか。
友人がのめりこんだのは両方ともだそうで、うーん・・・・正直、「黒」はもういいかなあ~~。あまりの怖さに手元にこの本を置きたくない~~って状態です。
でも、非常におもしろくて魅力ある作品であることは確かです。
今度は「白」の方の作品を借りてみようかな、、と思ってみたりしています。
こういう、複数の作家さんによる一冊の本って初めて読んだんですが、おもしろいですね。
自分の好みがはっきりわかる。
もう1冊、「七つの黒い夢」っていうのも借りまして、乙一さんと恩田陸のほかに5人で書いているものですが、そちらの方は、このふたり以外では桜坂洋さんの物がおもしろかった。
魚肉ソーセージ、我が家の好物ですよ~~~(って内容説明大幅カット!!)
うーん・・
恩田陸の「水晶の夜、翡翠の朝」この文庫本にしか入ってないのかしら。入ってないのなら、、ここだけ切り取ってほしいよお~~。
だって、この本を購入するともれなく乙一さんも付いてくるわけで・・・怖い・・・・
と、訳のわからない悩み方をしている私です
恩田陸、小林泰三、新津きよみ、乙一の4人の作家さんが短編を共通のテーマで競作している1冊です。
タイトル通り、テーマは殺人?
乙一さんにのめりこんで、大人買いしまくっている友人に、「恩田陸があるよ」と教えてもらって借りました。
借りたのよ。買ったんじゃないのよ。めずらしいでしょ~~~
「水晶の夜、翡翠の朝」 恩田 陸。
ヨハンのお話。時系列でいくと、「麦の海に沈む果実」の後。理瀬が学園を去った後の物語になるんでしょうね。
『笑いカワセミ』という悪意のゲームの謎解きをするヨハン。
「わらいカワセミにはなすなよ。ケケラケラケラケケラケラとうるさいぞ」
3番まであるこの歌の通りに事件が起こり、最後の標的がヨハン。
一見弱くて守られる立場のように見える少年が、結局ヨハンに向けられた刺客だったのだが。。
一歳下の彼を、普通に別れを言う形で「処理」してしまうヨハン。
そこには、あからさまでも、秘めたものでも、とにかく「殺意」ってものが感じられず、ヨハンのその住む世界の異常さを映し出す。
ただ、非常にヨハンらしいっていうかヨハン健在っていうか・・・いいんだな。そこが。(不謹慎ですかね、、)
やっぱり、こういう昏い世界を描かせたら、恩田陸は天下一品!思わず、もう一回この一連のシリーズを読み直そうか、、と思っている私がいたりする。
「攫われて」「還って来た少女」の、二作は。
さらっと、、、読みました・・・
前後2作があまりに印象深く、ごめんなさい。
感想書きません。。すみません、、、
で。
「SEVEN ROOMS」 乙一。
母親の買い物をふたりで待っていた高校生の姉と小学生の弟。突然殴られて意識が無くなり、気が付いたときは3m四方の箱のような部屋に入れられている。
そこにあるものは、にごった水の流れる溝と、鉄の扉のみ。扉の下に5cmほどの隙間があって、一日に朝1回だけ食パンと水が差し入れられる。
本来ならば何も訳がわからないままになるはずだったのだけれど、弟が小柄であったことから、流水の中をたどって、流れの上流に3部屋、下流にも3部屋、合計7部屋の同じような部屋があり、一部屋を除いたそれぞれに一人ずつ女性が閉じ込められていることを知る。そして・・・
いや。
怖かった。ほんとに震えがくる怖さ。とてつもない恐怖。
スプラッタなお話もある程度読んだことはあるけれど、これはそういう物ではないんですね。狂気の理由がわからない。狂気の正体の見えない恐怖。何故こんなシステム、ルールなのかに一切触れない。殺される側が必死に解読したルールとその後の対応。そちらに感情は溢れかえっているんだけれど、殺す側の心が全く見えない。たとえ「悪霊付」でも何でも、そういうものが見えていたほうが怖くない、そう真剣に思ってしまいました。
怖かったー。夢に見るくらい怖かった。正直思い出すと今でもキモチワルイよ・・
乙一さんは、以前「白」と「黒」のジャンル訳?がされているのをチラッと目にしたことがあるんですが、これが、「黒」なんでしょうか。
友人がのめりこんだのは両方ともだそうで、うーん・・・・正直、「黒」はもういいかなあ~~。あまりの怖さに手元にこの本を置きたくない~~って状態です。
でも、非常におもしろくて魅力ある作品であることは確かです。
今度は「白」の方の作品を借りてみようかな、、と思ってみたりしています。
こういう、複数の作家さんによる一冊の本って初めて読んだんですが、おもしろいですね。
自分の好みがはっきりわかる。
もう1冊、「七つの黒い夢」っていうのも借りまして、乙一さんと恩田陸のほかに5人で書いているものですが、そちらの方は、このふたり以外では桜坂洋さんの物がおもしろかった。
魚肉ソーセージ、我が家の好物ですよ~~~(って内容説明大幅カット!!)
うーん・・
恩田陸の「水晶の夜、翡翠の朝」この文庫本にしか入ってないのかしら。入ってないのなら、、ここだけ切り取ってほしいよお~~。
だって、この本を購入するともれなく乙一さんも付いてくるわけで・・・怖い・・・・
と、訳のわからない悩み方をしている私です