以前、クラシックの作曲家100人について一人一曲を選んで、クラシック百人一曲のカテゴリーで投稿したことがあり、クリスマスの曲として次の5曲を選んでいた。
①シュッツ「イエスキリスト降誕の物語」
②コレルリ「合奏協奏曲8番クリスマス」
③トレルリ「合奏協奏曲6番クリスマス」
④チャイコフスキー「くるみ割り人形」から第一幕。
⑤アダン「オ・ホーリーナイト」
今回はこの中からシュッツの曲を選び、これに加えてクラシックから1曲とポピュラーから3曲を、手持ちのレコード、CD、LDの中から選んでみた。
(1)シュッツ「クリスマス物語」
むかし聴いていたレコード(ZRG671)の邦題は「イエスキリスト降誕の物語」になっていたが、いま聴いているミュンヘンレジデンツ管弦楽団の演奏によるCD(36CD10032)の邦題は「クリスマス物語」になっている。ハインンリッヒ.シュッツ(1585-1672・ドイツ)は、ドイツ・プロテスタント教会音楽最大の巨匠でJ.Sバッハより100年前の人である。この作品はシュッツ晩年の1664年の作で、導入合唱と終結合唱の間に、福音史家によるレチタティーヴを挟んで多声の間奏曲が続く構成になっている。
(2)オネゲル「クリスマス・カンタータ」
ペシェク指揮のチェコフィルハーモニー管弦楽団・合唱団と児童合唱団によるCD(33CO1090)で。オネゲル(1892-1955)はフランス6人組の一人で、この作品の完成は1953年、オネゲル最後の作品になる。この曲の前半は重苦しいが、やがて、児童合唱による天使の歌声が始まり、様々なクリスマスの歌が重なり合い、そして、曲は静かに終わる。
(3)「ホワイト・クリスマス」
アーヴィング・バーリンの作詞作曲。この曲は、マイケル・カーティスの監督で、ビング・クロスビーとダニー・ケイが主演した、1954年の映画「ホワイト・クリスマス」の主題歌として使われている。LD(SF098-0137)で視聴。この映画は、待望の雪が降ってホワイト・クリスマスとなるラストで終わっている。
(4)「メリー・リトル・クリスマス」
この曲はヒュー・マーティンとラルフ・ブレインの共作で、1944の映画「若草の頃」の中でジュディ・ガーランドが歌っていた。この映画自体は見ていないが、「ザッツエンタテインメント2」(FY080-35MG)の中で、この歌の場面が紹介されていた。
(5)「サンタが街にやってくる」
アーティストが所属会社の枠を超えボランティアとして制作した「クリスマス・エイド」というCD(D32Y3183)の中から、クリスマス・ソングの定番「サンタが街にやってくる」を取り上げる。ヘヴン・ガレスビーとフレッド・クーツが書いた1934年の曲である。