夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

昼の酒・・。

2005-04-24 11:54:20 | 食べ物、お酒
昨日、風邪気味であったので、早目に寝たので、朝四時過ぎに目覚めた。

煎茶を淹れ、新聞をゆっくり読むのが、私は好きである。
新聞は、小さな図書館、と思っている。
色々な分野の出来事と解説、評論が載っているし、自分が関心している事と、ズレの感触も確認したりする。

本日の読売新聞で一番興味があったのは、小さな記事で『四季』であった。

    昼の酒 蓬は丈を のばしけり
                   宇佐美 魚目(ぎょもく)

この句を長谷川 櫂・氏が解説していた。

昼間から酒を酌みながら庭に目をやると、蓬(よもぎ)がすっかり伸び、いつの間にか今年の春も行こうとしている。
ぼうぼうと茂る気配の蓬を眺めながらしばし、はるかな思いに耽(ふけ)っているだろう。
夜と違って、昼の酒には無頼の味わいがある。

と解説は綴っている。


私には、直感的に、この作者、解説者は、のんべえさん、と理解した。


私の現役時代、月曜日から金曜日まで睡眠時間を削り、猛烈に働らいた。

土曜日は、平日と同様に、朝の4時45分に起きた。

一定の時間に起きないと、翌週が辛くなるからである。

昼近い11時頃になると、朝と昼食を兼ねて、食事をしながら、酒を呑んだ。

昼の酒は、濃厚な深みのある味わいとなる。

昼の酒を呑みながら、庭の樹木を眺め、家内と一週間の出来事、これからの日々を話した。

樹木のうつろいに、一週間の日々が過ぎ去ったことが、改めて実感できた。

弐合を呑み終えた頃、酔いが廻ってきた。

昼寝を三時間ばかりした後、やっと一週間が終わり、休日を迎えた、と思ったりする事が多かった。

今、退職の身であるから、夜の睡眠時間は六時間前後とれるので、こうした悪い習慣はやめている。

しかし、一年のわずかな日、このけだるい感覚を味わうため、呑むこともある。
コメント (1)
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