旅行記の続きを綴ります。
3日目はローテンブルク、ドイツ旅行ではハイライトとも言えるロマンティック街道にある町のひとつです。
フランクフルトの東約100キロにある古都ヴュルツブルグからドイツ最南端のフュッセンの街に至るこのコースは
昔からドイツ中部と南イタリアを結ぶ重要な通商ルートのひとつでした。
そのためこの線上にはローテンブルグをはじめとする数々の都市が栄え、
今なお昔ながらの城門や家並みが残され、訪れる私たちを中世の世界に誘ってくれます。
私たちハイキンググループは、まず午前中旧市街の城壁から外に出て、秋色に染まる郊外をハイキングします。
この日は朝靄がかかり、どこもかもロマンチックな幻想的な風景でした。
ローテンブルクの正式な名前は"Rothenburg ob der Tauber"(タウバー川沿いのローテンブルク)。
そのタウバー渓谷沿いのハイキングはのどかで静かな楽しい時間でした。
ぶどう畑を歩きます。
この渓谷の向こうに赤い屋根のローテンブルグの町並みが美しく見えるはずですが、あいにくの靄。
旅行中この日の午前中だけお天気がすぐれませんでした。が、これもまた風情がありいいものです。
ドッペルブリュッケ(二重橋) ドッペルはダブル、ブリュッケは橋の意味。
何故二重橋なのか?下の写真でお分かりでしょう。
二段になっているのです。
ランチは途中の公園でピクニックランチ!
私たち夫婦は日本から持参したカップラーメン。美味しかったな~。
タウバー渓谷は写真でご覧の通り、町とはかなりの高低差がありますが、
歩きやすい整備された遊歩道なのでスニーカーでも十分歩けます。
今回のツアーの面々です。男性(夫を含めて)2名、女性11名の13名でした。
易しいコースなので圧倒的に高齢者が多く、最高齢は80歳、私は若い方だったかもしれません。
城壁をくぐりぬけ、旧市街に戻ります。
城壁からの風景。
ローテンブルグの街角
<お店の前の象徴的な看板 Apothekeは薬局>
そしてマルクト広場
<市庁舎(創建14世紀)>
市庁舎隣の市議宴会館。
三々五々集まってきた観光客はやがてこの建物の上を見上げます。
そう!ドイツを訪れた方は皆さんご存知、有名な仕掛け時計があるのです。
定刻、建物正面の時計が時を告げると、その両脇のまどがおもむろに開き、
右側にグラスを持った老市長の像が、左側にラッパを掲げた将軍の像が現れます。
マイスタートランクの仕掛け時計!
1631年、30年戦争の最中、新教側に転じたローテンブルクは旧教側の皇帝軍名将ティリーに包囲されます。
その陥落寸前、「もしこのカメのワインを一気に飲み干す者がいたら街の罪を許してやる」といった言葉を、
受けて立ったのがこの老市長。命をかけて3リットルのワインを一気飲み干したそうです。
その老市長のおかげで町は破戒から救われ、今日の美しい姿があります。
それを記念して作られたのがこの仕掛け時計ですが・・・・・。
ほんの1~2分かな?期待するほどのものではありません。
午後、南に向かってロマンティック街道を走り、途中ネルトリンゲンという中世の街に寄りましたが、
同じような造りの街なので紹介は省きます。