夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

真保裕一著「誘拐の果実」集英社

2006-10-14 12:17:54 | 本と雑誌

真保裕一著「誘拐の果実」集英社
一歳五か月の幼児が自宅から誘拐されるが ほどなく見つかった

事件後被害の母子は 身を隠すようにいなくなった・・・

それから時間は流れ 院長の孫娘が襲われかかる

更に日を措いて誘拐された 犯人からの要求は 入院患者の命

同じ頃19才の少年が 誘拐されていた 彼は幼児の頃にもさらわれた事があった

二つの誘拐事件には不思議な接点があった

もしや狂言だろうか

病院内で微妙な立場にある副院長は 親として苦しみ娘を心配する 浮かび上がる真実は・・・

事件を追う刑事にも 他の関係者も 根は善人であることが 話の救いとなっています


「恋人よ・・・」

2006-10-14 01:15:41 | 自作の小説

軽いステップ ほら そこでターンして

あなた・・・あなた

ねえ 私を愛してる?

君は尋ねる からかうように 時に心細げに

「愛しているよ・・・」

愛していたんだ

だから年老いていく君は見たくない

許しておくれ

こんな形で君の時間を止めたこと

でも ねえ 氷の中の君は なんて美しいんだろ

永遠に愛しているよ・・・


クレイグ・ホールデン著「ジャズ・バード」扶桑社ミステリー

2006-10-14 01:06:03 | 本と雑誌

クレイグ・ホールデン著「ジャズ・バード」扶桑社ミステリー
夫に妻は射殺された

裁判の結果 夫は無罪となる

1927年10月 現実に起きた事件を 想像の翼を広げて描かれた 哀しみに満ちたストーリー

愛を踊り続けたかった女は 死んだ

禁酒法の時代

被害者を理解しようとする検事の前に 異なる食い違う証言が 嘲笑うように表れる

稀代の悪女か

愛を守ろうとしただけか

彼女の好きだったジャズが 何処かの街を流れる・・・