夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

岩井志麻子著「べっぴんぢごく」新潮社

2007-03-26 00:53:58 | 本と雑誌

岩井志麻子著「べっぴんぢごく」新潮社
岩井志麻子著「べっぴんぢごく」新潮社
岩井志麻子著「べっぴんぢごく」新潮社
「ぼっけぇ、きょうてぇ」系列に繋がる作品であると言える

「黒焦げ美人」にも近い世界だ

舞台は岡山

更に田舎のその村へ流れていった女乞食とその娘 奇妙な縁で村一番の家の養女となる

それから明治・大正・昭和

長い時間 女達は生まれ 男に抱かれ 操り操られ 死んでいく 因果な呪い それを身のうちに抱えて

更に続いていくのか

美しさも醜さも皮膚一枚の事だが 女達を呪縛する

奇妙な力を持った著者の言葉の力に 読み手も縛られ その術中に落ちる

そこにあるのは 毒 かかえこんでは いけない